フィリップス,“2025年ヘルステック未来予想図を考える”をテーマにプレス向けイベントを開催

2019-1-24

フィリップス・ジャパン


第1回Philips Coffee talkの様子

第1回Philips Coffee talkの様子

(株)フィリップス・ジャパンは2019年1月23日(水),品川本社(東京都港区)において“2025年ヘルステック未来予想図を考える”をテーマとしたプレス向けイベント「Philips Coffee talk」を開催した。本イベントは,さまざまな切り口でヘルステック(ヘルスケア×テクノロジー)への理解を深めることを目的に企画されたもので,第1回目となる今回は,「医療の理想を,いま実感に。〜バリュー・ベースド・ケア(価値ベースの医療)の実現に向けた新しい時代の画像診断の意義〜」がテーマに設定された。2名の演者を招き,value based careの概念について,また,その観点から放射線科や病院経営の問題点や課題を共有した。

初めに,DIビジネスマーケティング部長の門原 寛氏が挨拶に立ち,フィリップスが取り組む“First Time Right”のコンセプトについて紹介した。「一度で正確な診断」を意味するFirst Time Rightは,画像診断領域においてタイムリーかつ確実で,生産性・効率性の高い医療の実現をめざす取り組みである。門原氏は,コンセプトに基づき,データ活用や適切な検査の実施,患者負担軽減,医療従事者のサポート,病院経営への貢献など,ユーザーの理想やニーズに応えるための提案を行っていくというフィリップスの方針を説明した。

門原 寛 氏(DIビジネスマーケティング)

門原 寛 氏
(DIビジネスマーケティング)

   

 

1つ目の演題として,順天堂大学医学部放射線科准教授の隈丸加奈子氏が「正しい治療方針を決定するために〜Value Based Care〜」と題して,value based careの概念や考え方,米国における”価値に基づく支払い”について解説した。そして,日本国内でも2016年に中医協で費用対効果の試験的導入が始まり,2018年の診療報酬改定では”やらないことに対する加算”(小児抗菌薬適正使用支援加算)を算定できるようになるなど,支払い制度も含めてvalue basedへと移りつつあることを説明し,フィリップスのFirst Time Rightは,value based careを後押しする取り組みであると評価した。

続いて,公益社団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院医療技術部本部長の田渕 隆氏が,「病院経営改革〜ワークフローの改善〜」をテーマに登壇した。田渕氏は,医療機関は現在,2025年問題や医療の機能分化,働き方改革といった問題を抱えているとし,問題解決に向けた対策について,また,解決が容易ではない実情について述べた。そして,病院経営改革のためには,医療の安全と質,コストを見て医療の価値を再考することや,環境の変化に対応する柔軟性が必要になると指摘した。

最後に,DXR/MSビジネスマーケティングマネージャーの沢 秀樹氏が,「医療従事者の働き方改革〜シームレスにつながる医療」と題して,放射線科検査のパフォーマンスをモニターするためのツール「PerformanceBridge」(日本国内未展開)について紹介した。沢氏は,PerformanceBridgeでは,装置の稼働状況や待ち時間,検査数などを,装置,放射線科医,診療放射線技師ごとに見える化することができ,パフォーマンス改善活動に役立てることができるとし,ダッシュボード画面などを示して機能を説明した。

隈丸加奈子 氏(順天堂大学)

隈丸加奈子 氏
(順天堂大学)

田渕 隆 氏(倉敷中央病院)

田渕 隆 氏
(倉敷中央病院)

沢 秀樹 氏(DXR/MSビジネスマーケティング)

沢 秀樹 氏
(DXR/MSビジネスマーケティング)

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
www.philips.co.jp/healthcare

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