フィリップス・ジャパン,「ICUにおけるFoCUSの実践と応用」をテーマにWebセミナーを開催

2022-6-9

フィリップス・ジャパン

超音波(US)


「ICUにおけるFoCUSの実践と応用」

(株)フィリップス・ジャパンは,2022年6月3日(金)に第26回Philips超音波診断装置Webセミナー「ICUにおけるFoCUSの実践と応用」を開催し,日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科准教授の山本 剛氏が講演を行った。心エコー機器の小型化やICUにおける心エコーの重要性により,基本レベル(Basic level)の心エコーはICU医師のトレーニングの必須科目であることが提唱されている。山本氏は,そのうちのfocused cardiac ultrasound(FoCUS)について,携帯型装置により,傍胸骨長軸・短軸,心尖4腔,季肋部を経胸壁で定性的に評価することで重要な病態の見逃しを防ぎ,疑わしい疾患の診断や除外が可能であるとした。また,Basic levelで求められる病態(高度脱水,左室・右室不全,心タンポナーデなど)や評価項目(左室駆出率,左室サイズ,右室サイズ,心嚢液の有無,IVC),観察前・中のポイントなどについて画像を交えて解説した上で,これらの評価項目は一つの検査指標であり,患者の所見やほかの臨床情報と組み合わせ,管理や治療方針の決定につなげることが必要であるとした。さらに,応用編としてドプラーモードなどについても解説,フィリップス社の携帯型超音波診断装置「Lumify」について,カラーモードやパルスドプラ機能を備え,ICUでの血行動態把握などに有用なツールであるとした。最後に,応用編では経時的な変化も含めたモニタリングツールとして活用するものであり,急変時以外にも心エコーを実施して習熟に努め,応用編につなげることを意識して欲しいと述べて講演を締めくくった。

山本 剛 氏(日本医科大学付属病院)

山本 剛 氏(日本医科大学付属病院)

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare

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