富士フイルム,デザインとITの開発拠点「FUJIFILM Creative Village」を南青山に開設

2023-5-29

富士フイルム


FUJIFILM Creative Villageの開所式でテープカットする後藤禎一氏(中央),堀切和久氏(右),鍋田敏之氏(左)

FUJIFILM Creative Villageの開所式でテープカットする
後藤禎一氏(中央),堀切和久氏(右),鍋田敏之氏(左)

富士フイルム(株)は,グループのデザイン・IT開発拠点となる「FUJIFILM Creative Village」を,東京都港区南青山に2023年5月24日(水)にオープンした。当日に行われた開所式では,富士フイルムホールディングス(株)代表取締役社⾧・CEOの後藤禎一氏,富士フイルム(株)執行役員デザインセンター⾧の堀切和久氏,同じく執行役員メディカルシステム開発センター⾧の鍋田敏之氏が出席しテープカットと内覧会を開催した。

FUJIFILM Creative Villageは,デザイン開発拠点である「CLAY(クレイ)」と,IT開発拠点の「ITs(イッツ)」の2棟で構成される。CLAYは,「集中(オン)」と「解放(オフ)」をコンセプトに高い天井と吹き抜けの構造になったワークスペースが特徴で,3Dプリンタなどを備えたプロトタイプ制作室,ワークショップや発表会など多目的に利用できるホール(開所式もここで行われた)などを備える。ITsは,医療AI研究者が集うフロア,さまざまなITスキルを持つシステムエンジニア(SE)が連携しながら開発が行えるようなレイアウトを備えたフロア,内外の関係者と会議やディスカッションが行える会議スペースなどを持つ。CLAYにはデザイナー80名,ITsにはメディカルシステムのIT開発関連のSE90名が入居する。

2つの棟は隣接するが,両棟を内部で行き来する通路はない。2棟を隣接させた理由を堀切氏は,「各棟に,デザイナーだけ,ITエンジニアだけが集まることで,それぞれに純度を高めてより深くデザインやIT技術を高めてもらうことが一つのねらい。その上で,お互いがすぐ近くにいることで,最適なタイミングで相談したり,連携できることで新しいものが生まれることを期待した」と述べた。鍋田氏は医療ITにおけるデザインとの連携について,「デザインとIT部門の力を結集し,モノ(プロダクトデザイン)だけでなくモノ+コトによるシステムデザインによって新たな価値の提供,イノベーションが可能になる。その核となって実現に向けた原動力となるのがFUJIFILM Creative Villageに集うITエンジニアとデザイナーだ」と期待している。後藤氏は同拠点のねらいについて,「デザインとITの力は,富士フイルムの製品やサービスで提供するアウトカムを最大化するカギとなる。FUJIFILM Creative Villageは,この2部門のより密接な連携によって,新たな価値創出を加速させ高い競争力を持つ革新的な製品サービスの提供につながると期待している」と述べた。

開放感のある広い窓とシャープでソリッドなコンクリート造りが特長的なFUJIFILM Creative Village。左がCLAY,右がITs

開放感のある広い窓とシャープでソリッドなコンクリート造りが特長的なFUJIFILM Creative Village。
左がCLAY,右がITs

 

ITs棟3階のAI研究者フロア。メディカルAIブランド「REiLI」として展開する医療AIを生み出す技術開発を行うスタッフがそろう。

ITs棟3階のAI研究者フロア。メディカルAIブランド「REiLI」として展開する医療AIを生み出す技術開発を行うスタッフがそろう。

 

ITs棟地下1階のシーズインキュベーションフロア。技術者同士のディスカッションや外部の医師を招いた勉強会などが行える会議スペース。Web会議なども可能な遮音性も備えている。

ITs棟地下1階のシーズインキュベーションフロア。技術者同士のディスカッションや外部の医師を招いた勉強会などが行える会議スペース。Web会議なども可能な遮音性も備えている。

 

CLAY棟1階のワークスペース。壁に沿って設置されたブースと天高5mの広い空間で「集中と解放」によってクリエイティビティを刺激する。

CLAY棟1階のワークスペース。壁に沿って設置されたブースと天高5mの広い空間で「集中と解放」によってクリエイティビティを刺激する。

 

CLAY棟2階のワークスペース。吹き抜けの構造になっており,開放感と同時に中央の階段を含めて1階と2階のデザイナーのコミュニケーションを容易にする。

CLAY棟2階のワークスペース。吹き抜けの構造になっており,開放感と同時に中央の階段を含めて1階と2階のデザイナーのコミュニケーションを容易にする。

 

CLAY棟地下2階のプロトタイプ制作室。3Dプリンタや工作ツール,製品などの撮影コーナーを設ける。

CLAY棟地下2階のプロトタイプ制作室。3Dプリンタや工作ツール,製品などの撮影コーナーを設ける。

 

サイネージなどを含めて,コンセプト作りから建築デザイン,空間デザインまでをデザイン部門で手掛けたこともFUJIFILM Creative Villageの特徴となっている。

サイネージなどを含めて,コンセプト作りから建築デザイン,空間デザインまでをデザイン部門で手掛けたこともFUJIFILM Creative Villageの特徴となっている。

 

●問い合わせ先
富士フイルムホールディングス(株)
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
TEL 03-6271-2000

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