2025年度定時社員総会の様子

一般社団法人日本画像医療システム工業会（JIRA）は2025年6月5日（木），KKRホテル東京（東京都千代田区）で2025年度定時社員総会を開催した。2024年に選出された会長のキヤノン（株）副社長執行役員/キヤノンメディカルシステムズ（株）代表取締役社長の瀧口登志夫氏が議長を務め，2024年度の事業報告や決算承認，2025年度の事業計画報告などが行われた。

2024年度の主な成果としては，2026年度診療報酬改定に向けた取り組みや2024年7月の画像診断用ディスプレイの医療機器化に伴う周知活動などが挙げられた。また，2025年4月に開催されたITEM2025については，約1万8000人が来場し，出展者数が152社を数えるなど出展者数ならびに面積が増加しており，「Accelerate the appeal of real exhibits」のコンセプトどおり，リアル展示への回帰傾向が一層強まっていると総括した。
続いて，2025年度の事業計画や収支予算について報告が行われた。2025年度のJIRA活動計画は，2024年4月に発出された「JIRA画像医療システム産業ビジョン2030」の5つのビジョンに対し，関連団体や行政機関などとの協力や許認可手続きの簡素化，迅速化へ向けた取り組み，AIの特徴を生かした運用実現のための環境整備などの項目が掲げられ，各専門部会などを中心に取り組みを進めていく。また，2025年度のJIRA事務局の運営方針として，事務局機能の維持・強化や産業振興につながる共通課題への対応力の強化などが示された。
総会後にはJIRA会長表彰式が行われ，JIRAの発展・運営などに貢献した個人や画像診断用ディスプレイの医療機器化にあたり，関連するJIRA自主基準制定や広報・啓発に貢献した「画像診断に安全を提供する医用モニタの協議」タスクフォースの功績などに対し，表彰状・感謝状が授与された。

議長を務めた瀧口登志夫会長

2025年度のJIRA会長表彰受賞者