AWSジャパンが「フィジカルAI開発支援プログラム」など「技術」「人と社会」「信頼性」への投資を進める事業戦略を発表
2026-1-28
「技術」「人と社会」「信頼性」に投資して日本に貢献
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(同)(AWSジャパン)は2026年1月27日(火),シェラトン都ホテル東京(東京都港区)において新年記者説明会を開催した。登壇した代表執行役員社長の白幡晶彦氏は,「技術」「人と社会」「信頼性」を投資の3本柱として,日本に貢献するとアピール。「技術」への投資の一つとして,「フィジカルAI開発支援プログラム」の開始を発表した。
白幡晶彦 氏(代表執行役員社長)
白幡氏は,2026年がAWSのサービス開始から20年,東京リージョン開設から15年という節目の年であると述べた上で,日本は重要な市場であり,優先して投資してきたと説明。AWSジャパンでは,日本国内におけるAIとクラウドへの投資を推し進めることを強調した。AWSは,2023年から国内のAI開発支援に取り組み,これまで300を超える企業・団体を支援してきた。その経験,実績を踏まえて新たに展開するのが,フィジカルAI開発支援プログラムである。このプログラムでは,(1)フィジカルAI開発スペシャリストによる技術メンタリング,(2)開発費用を一部カバーするクレジット提供,(3)ロボティクスと生成AIコミュニティの形成,(4)Go To Market支援の4つに取り組む。プログラムのスケジュールは,2026年2月13日(金)に応募を締め切り,3〜6月に開発支援を行う。また,4月以降に公募開始予定である経済産業省のGENIACロボット基盤モデル開発への応募も支援する。さらに,7月には成果発表会を計画している。
日本で展開するフィジカルAI開発支援プログラム
続いて登壇した常務執行役員技術統括本部長の巨勢泰宏氏は,「信頼性」への投資について説明した。AWSは,最もレジリエントなグローバルインフラストラクチャとして123のアベイラビリティゾーン(AZ)を展開している。2024年には,次世代のネットワーク技術としてホロコアファイバ(空孔ファイバ)を開発。遅延速度を30%改善している。さらに,巨勢氏はセキュリティについて最優先事項であると述べ,グローバルセンサーネットワークが毎日1億以上のインタラクションを分析して脅威を自動的に低減していると説明。また,毎日平均12.4万の悪性ドメインを検出・阻止して,70億件の不正スキャンを観測して数分以内にグローバル規模でシャットアウトする体制を構築していると,AWSの取り組みを紹介した。
巨勢泰宏 氏(常務執行役員技術統括本部長)
次世代のネットワーク技術であるホロコアファイバ(空孔ファイバ)を開発
次いで,常務執行役員パブリックセクター統括本部長の宇佐見 潮氏が登壇。「人と社会」への投資についてプレゼンテーションを行った。AWSジャパンでは,2017年から累計80万人にクラウドスキル研修を提供しているほか,デジタル社会実現ツアー,地域創生・社会課題解決を支援するAIプログラミングコンテスト,AWSエンジェル道場による内製化推進支援などを展開している。この中で,AWSエンジェル道場には,医療機関の医療従事者も参加しているという。このような技術の民主化を積極的に進めており,生成AIユースケースを「Generative AI Use Cases JP(GenU)」として公開も展開している。さらに,デジタル社会の実現に向けた取り組みとして,ガバメントクラウドや自治体との連携などに加えて,医療機関のDX支援,医療従事者の負担軽減も推進しており,浜松医科大学,神戸大学,藤田医科大学といった大学病院との間でAIやクラウド利用に関するの提携を進めている。
医療機関の経営赤字が社会問題になる中,国を挙げて医療DXが進められているが,AWSジャパンのAIやクラウド技術が課題解決に寄与することが期待される。
宇佐見 潮 氏
(常務執行役員パブリックセクター統括本部長)
デジタル社会の早期実現に向けて医療分野でも支援を強化
●問い合わせ先
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
https://aws.amazon.com/jp/
