Ubie,AIの最新トレンドと医療への社会実装をテーマにメディア向け勉強会を開催
——ヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価ガイドが3月に公表予定

2026-2-17

ヘルスケアIT

AI(人工知能)


AIと医療の最新動向をテーマにした勉強会

AIと医療の最新動向をテーマにした勉強会

Ubie(株)は2026年2月12日(木),「2026年“AIサービス・技術・制度の最新トレンド”と“医療への社会実装”」をテーマとしたメディア向け勉強会を日本橋ライフサイエンスハブ(東京都中央区)にて開催した。勉強会では,同社の生成AI担当と政策渉外担当,共同代表取締役の阿部吉倫氏が登壇し,AI技術や業界,政策の動向,Ubieの現在と今後について発表が行われた。

AIサービスや技術,業界の動向については,同社で生成AIを担当するChief AI Officer(CAIO)の風間正弘氏が発表した。風間氏は2025年の生成AIの動向を振り返った上で,2026年のトレンドとしてエージェント,フィジカルAI,安全性の3つを挙げた。AIの急速な進歩とエージェントやフィジカルAIの実用化が進むことでエージェットハイジャックなどの新たなリスクも指摘されており,各国でAIセーフティの整備が進められている。日本では,国内産業・技術の強みを生かせるフィジカルAIと科学研究を加速させるAI for Scienceに政府予算が投じられており,安全性においてはAIセーフティ・インスティテュート(AISI)が安全性評価基盤の構築を進めていることなどを紹介した。

風間正弘 氏〔Chief AI Officer(CAIO)〕

風間正弘 氏〔Chief AI Officer(CAIO)〕

 

次いで,アクセラレーター本部長/政策渉外参事の井上真夢氏が,AI・医療を取り巻く政策の最新動向について解説した。AIに関連する制度としては,2025年6月にAI法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)が公布・一部施行されたが,それに先立ち2025年3月に政府ガイドラインとして「AI事業者ガイドライン(1.1版)」が公開,さらにヘルスケア業界では日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)が「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」を2024年1月に公表している。また,2025年12月23日に「信頼できるAI」を基本構想に掲げた「人工知能基本計画」が閣議決定された。このようにAI活用が国を挙げて推進される中,Ubieは,AI事業者ガイドラインでAIガバナンス体制構築の取り組みがスタートアップの先進事例として掲載されるなど,ヘルスケア業界での生成AI活用ルールの形成を牽引してきた。井上氏はJaDHAの生成AIに関するサブワーキンググループ,およびAISIのヘルスケアサブワーキンググループでリーダーを務めており,両組織が連携してヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価のためのルール形成を進め,2026年3月にAISIから「ヘルスケア領域におけるAIセーフティ評価ガイド」が公表予定となっていることを紹介した。同ガイドは,学習ずみの生成AIモデルなどを利用してプロダクトやサービスを開発するAI提供者が,非医療機器プログラムを開発,導入・運用するに当たってAIセーフティをセルフチェックできるように,実用的なガイドラインとすることをめざしている。

井上真夢 氏(アクセラレーター本部長/政策渉外参事)

井上真夢 氏(アクセラレーター本部長/政策渉外参事)

 

最後に,共同代表取締役で医師の阿部吉倫氏が「生成AI時代におけるUbieの現在地と今後」と題して,最新の取り組みと今後の展望についてプレゼンテーションした。Ubieでは2025年9月より「医療迷子レスキュープロジェクト」を開始しており,その一貫として「医療アクセス実態調査」第3弾を実施。調査結果からは,患者と医師の医療情報の非対称性に起因する「診察室でのすれ違い」が浮き彫りになった。Ubieでは,解決の一助として医療AIパートナー「ユビー」で「受診メモ」機能の提供を開始。阿部氏は,ユビーとの対話内容などをもとに診察時に医師に伝えるべきポイントが自動で要約・整理されることで,患者・医師間の情報伝達に貢献すると述べた。また,医療機関に対しては,AI活用による業務・経営改善が必須であるとして,導入施設が全国100病院を突破した「ユビー生成AI」や「ユビーDPCサポーター」による病院経営支援について紹介した。

阿部吉倫 氏(共同代表取締役)

阿部吉倫 氏(共同代表取締役)

 

●問い合わせ先
Ubie(株)
https://ubie.life

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