医療法人CVIC 心臓画像クリニック飯田橋の寺島理事長が「心血管病予防の最前線」をテーマにメディアラウンドテーブルを開催
2026年のACC/AHAガイドライン改訂で格上げされたCACスコアを中心に解説

2026-6-1


心血管病予防やACC/AHA脂質代謝異常ガイドライン改訂について解説

心血管病予防やACC/AHA脂質代謝異常
ガイドライン改訂について解説

2026年3月に米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)による「脂質代謝異常ガイドライン」が約8年ぶりに改訂されたことを受け,医療法人CVIC 心臓画像クリニック飯田橋の寺島正浩理事長がガイドラインの改訂点や画像による可視化の重要性などについて解説するメディアラウンドテーブルを2026年5月27日(水)にCVイメージングサイエンス(株)(東京都中央区)で行った。

寺島正浩 氏(医療法人CVIC理事長)

寺島正浩 氏(医療法人CVIC理事長)

 

心筋梗塞による死者の50%以上は無症状であり,かつ急性心筋梗塞の68%は軽度の冠動脈狭窄(<50%狭窄)より生じていることから,「最初の発作が最後の発作」とも評される。無症状期間の冠動脈狭窄は心臓CTやMR画像により可視化が可能だが,日本の一般的な健康診断は胸部X線検査や心電図検査に留まり,かつ循環器系疾患の予防という概念が一般に根付いていないのが現状である。
寺島氏はこのように解説した上で,2026年3月に改訂されたACC/AHA脂質代謝異常ガイドラインについて紹介した。同ガイドラインでは,脂質管理目標値(絶対値)の復活やより正確な算定が可能なリスク計算式(PREVENT-ASCVD方程式)の採用,若年期からの早期介入と累積暴露の重視した点などが注目されているが,それに加えて寺島氏は,「治療方針決定における冠動脈石灰化(CAC)スコア推奨度の格上げ(Class1)」について着目している。
CACスコアは,心筋梗塞などの冠動脈疾患や心血管疾患病死亡率の推定に有用であることが示されている。ガイドラインでは,CACをなし(Agatston Score 0)から軽度(同1〜100),中等度(100〜300),高度(300〜1000),超高度(1000超)に分類し,LDLやNon-HDL,アポリポ蛋白B(ApoB)の値と勘案し,具体的な治療方針が決定される。寺島氏が理事長を務める心臓画像クリニック飯田橋では,2009年の開院当初からCACスコア計測の重要性に着目し,心臓CT検査や心臓ドックの基本検査としており,寺島氏は「今回のガイドライン改訂は,循環器医療における画像診断の重要性を世界基準で裏付ける大きな転換点と言える」と評価した。
また,同クリニックではスクリーニング検査「スピーディー心臓ドック」サービスについて同日から期間限定で特別価格での提供を開始することを発表した。同サービスは,冠動脈ならびに大動脈の非造影CT検査と採血のみで,来院から30分間で検査を終了する。CACに加え,同クリニック独自のアプローチとして大動脈石灰化スコアも測定し,NT-proBNPやAoBなどの心血管バイオマーカーの数値と併せて心血管リスクを測定する。大動脈石灰化は冠動脈より先に出現するより早期の動脈硬化マーカーであり,CACスコアが0でも約60%で大動脈石灰化が認められるというデータがある。CACのみでは見逃されがちな動脈硬化を拾い上げ,より早期の発見や予防につながる可能性が期待される。
寺島氏は,患者が自らの心血管画像を確認することが心血管リスク全体の低減や個々の危険因子の改善に関連していることを示す報告を紹介し,「検査値を数値として示すだけではなく,冠動脈や大動脈の石灰化を画像として可視化することは患者の行動変容につながりうる」と述べ,今回のガイドライン改訂を背景に循環器系疾患予防が進展することへの期待を示した。

 

●問い合わせ先
医療法人社団CVIC 心臓画像クリニック飯田橋
https://www.cviclinic.com


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