日本手術支援画像技術学会(JSSIT)が発足し,「第1回JSSIT WEBセミナー」を開催
2026-6-5
「第1回JSSIT WEBセミナー」を開催
画像診断装置やワークステーションなどの技術的進歩に伴い,画質や画像再構成技術が向上し,臨床医が画像に求めるニーズも多様化している。特に近年,手術の高度化や低侵襲化に伴い,より安全かつ正確に手術を行うための画像支援の重要性がいっそう高まっている。こうした背景の中,日本診療放射線技師会(JART)は2016年に画像等手術支援分科会を発足し,3D画像作成の技術向上に向けた取り組みを行ってきたが,活動のさらなる発展をめざして学会化を図り,2025年5月に「日本手術支援画像技術学会(Japanese society of Surgical Support Imaging Technology(JSSIT)」〔理事長:平野 透氏(札幌柏葉会病院)〕を発足。6月3日(水)には「第1回JSSIT WEBセミナー」を開催した。セミナーの事前登録者数は約1600人に上り,本学会に対する注目度の高さがうかがえた。
セミナーでは,理事(広報委員会)の鷲塚冬記氏(東邦大学医療センター大森病院)の開会挨拶に続き,平野氏が「JSSITの理念とビジョン」と題して講演した。学会設立の背景として,画像等手術支援分科会での3D画像作成の技術向上に向けた取り組みをさらに発展させ,複数モダリティの医用画像による手術支援や,画像作成に関する標準的なスキルアップ,さまざまな職種との連携などを図り,分科会の枠を超えた事業展開をめざしていくと述べた。また,本学会が行う事業の三本柱として,JARTで行っていた画像等手術支援認定診療放射線技師の事業(認定事業)の継承,ハンズオンセミナーなどの教育事業,学術大会やセミナー開催などの学術研究事業を挙げた。
次に,理事(認定・試験委員会)の大村知己氏(秋田県立循環器・脳脊髄センター)が,「認定制度の概要」と題して講演した。従来の「画像等手術支援認定技師」は,「手術支援画像技術認定技師」に名称が変更されると述べたほか,認定試験の開催概要や資格の更新条件などを概説した。
続いて,理事(学術委員会)の北川 久氏は,「学術的役割」と題して講演。理工系基礎から臨床医学までを多角的に俯瞰し,会員の理解と実践を支える学術プログラムを企画・運営するとして,新規事業のロードマップを示した。
最後に,学術委員長の望月純二氏(みなみ野循環器病院)は,学術講演「手術支援画像技術の最前線—JSSITが目指す次世代のスタンダード—」を行い,近年,注目されているCT guided PCI(経皮的冠動脈形成術)について詳述した。術前に心臓CTで決定した治療戦略に基づいてPCIを行うCT guided PCIによって,手技の安全性向上や時間短縮が図られ,造影剤や被ばく量の低減が期待されると述べた。
●問い合わせ先
日本手術支援画像技術学会
https://www.jssit.info/
