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RSNA2011

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■ GE Healthcare(GEヘルスケア)
  ヘルスケアIT:高速化とシンクライアント化が進むPACS,WS製品

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]

  Healthcare IT関連のコーナーでは,department(放射線部門),enterprise(病院),community(地域)の3つに対して提供するソリューションを紹介していた。

  Centricity PACSのビューワである「RA1000」は,現在バージョンが3.2であるが,会場ではその最新バージョンとなる4.0がPRされた。新バージョンでは,Windows 7の64ビット版に対応させたことで高速化を図り,パフォーマンスを向上させている。これにより,基本的なVRやMIP,MPRなどの3D画像処理が可能となる。もちろん,従来どおりRA1000の画面上からワークステーション「AW Suite」(AW)を起動させることも可能である。また,画面のユーザーインターフェイスも大幅に変更し,操作者が疲労しにくく,使いやすいものへと改良されている。

  AWについては,シンクライアントサーバによる,導入のしやすさ,使い勝手の良さが紹介された。他社のネットワーク型3Dワークステーションと異なり,専用サーバを持たず,PACSのデータを使って,AWサーバ上で画像処理を行い,クライアントは結果だけを得ることができる。PACSとWS用にデータを重複して持つ必要がない。加えて,AWのタブレット端末向けアプリケーションである「Centricity Radiology Mobile Access」も紹介された。iOSとAndroid版がある。ユーザーがタブレットを操作すると,PACSサーバのデータが専用のサーバに送信され解析を行い,その結果だけをタブレットへ配信するようになっている。

  また,Centricity PACSのWebビューワである「Web DX」も,最新の2.1バージョンが出品された。日本市場でニーズが高いCTR(心胸郭比)の自動処理が行える。

  このほか,日本で開発されたDICOM以外のデータを統合的に管理する「Centricity CDS」が,海外でも高いニーズがあることから,世界展開に向け「PIV(Patient Information Viewer)」という名称で参考出品された。2012年春のリリースを予定している。開発にあたっては,日本人スタッフがリードしており,GEヘルスケア・ジャパンが進める“In Japan for Global”(IJFG)製品の典型的な例だと言える。

画面左がAW Suite,右がRA1000
画面左がAW Suite,右がRA1000
Centricity Radiology Mobile AccessでのVR像表示
Centricity Radiology Mobile AccessでのVR像表示

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