ホーム の中の 取材報告 の中の RSNA2011スペシャル 取材レポートの中の RSNA2011: GE Healthcare(GEヘルスケア) - Intervention:新プラットフォームの血管撮影装置がアンベール

RSNA2011

RSNA2011
■ GE Healthcare(GEヘルスケア)
  Intervention:新プラットフォームの血管撮影装置がアンベール

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]

  GE Healthcareは,初日27日午後1時からブース内で,新型血管撮影装置をアンベールした。この最新装置「Discovery IGS 730」(日本国内薬事未承認)は,同社のクラス別に設けているブランド名で最上位機種に与えられる「Discovery」を,血管撮影装置として初めて冠している。また,「IGS」はImage Guided Systemの略である。FPDのサイズは30cm×30cmで,全身のインターベンションに対応している。

  従来,床置き式の血管撮影装置では,寝台の位置などの制限により,アームの可動エリアが限られていたが,壁面にセンサーを配置して,アーム軸がそれが反応して位置情報を確認しながら床をなめらかに移動することができ,フレキシブルな操作を実現している。こうした機構は天吊り式では可能であったが,天井の施工などコストもかかる上に,床置き式よりも安定性が不足していた。Discovery IGS 730は,床置き式の安定性と天吊り式のフレキシビリティという両方のメリットを兼ね備えた装置だと言える。このほかの外観上の特長としては,Cアームの両端の間隔を広げるWide Bore 3Dにより,3Dイメージングにおいて,大きな被検者でも撮影を行いやすくしている。このCアームにはタッチパネルモニタが搭載されており,操作することができる。また,20以上のAdvance Applicationを搭載しており,特に新しく搭載されたWide Bore 3Dは,スムーズに回転撮影できるだけでなく,肝臓の辺縁などをカバーするために,オフセンターでの3D撮影が実現できる。現在,米国においてはFDAの510(k)の承認待ちの状態で,GE Healthcareでは日本市場での展開も検討している。

床置き式ながらフレキシブルにアームが動くDiscovery IGS 730
床置き式ながらフレキシブルにアームが動く
Discovery IGS 730
Discovery IGS 730のアーム軸に設置されたタッチパネルモニタ
Discovery IGS 730のアーム軸に設置されたタッチパネルモニタ
OEC 9900 EliteとNuBOOMを組み合わせた外科手術向けソリューション
OEC 9900 EliteとNuBOOMを組み合わせた
外科手術向けソリューション

  このほか,米国では,バイプレーン型の「Innova IGS 630/620」(ともに日本国内薬事未承認)を発表している。この装置には,「Innova CTHD」と呼ばれる高解像度技術が採用されており,再構成アルゴリズムを見直したことで,金属のアーチファクトが低減できるといった改善が図られている。また,シングルプレーンの装置は,「Innova 540/530/520」(すべて日本国内薬事未承認)としてリニューアルされた。3DロードマップのアプリケーションであるInnova Visionの精度が向上している。日本での販売も予定しているという。

  外科手術用の装置は,「OEC 9900 Elite」(日本国内薬事未承認)とその周囲にモニタを配しCTなどのモダリティの画像を参照しながら手技を行える「NuBOOM」(日本国内薬事未承認)を組み合わせたシステムを紹介していた。

■関連リンク

▲ページトップへ

▲RSNA2011トップへ