技術解説(富士フイルムメディカル)
2025年9月号
Women’s Imaging 2025
デジタルマンモグラフィシステム「AMULET SOPHINITY」
2023年6月,「AMULET SOPHINITY(アミュレット ソフィニティ)」を発売した。トモシンセシス画像のさらなる高画質化を実現し,AI技術*を活用して開発したポジショニングサポート機能を搭載できる。撮影台下部にカーブ形状(Fit Curve)を設け,被検者の腹部が接触する表面を最大45%の薄型化(当社従来機比)を実現し,検査時の窮屈感を和らげるデザインとした。被検者と操作者へ「より優しい」環境を提供する。
自社開発のHCP(Hexagonal-Close Pattern)構造TFTパネルを採用した直接変換方式フラットパネルディテクタを搭載し,信号成分とノイズを分離して信号強調とノイズ抑制を同時に行う微細構造鮮明化処理「FSC(Fine Structure Control)」や,関心領域である乳腺および脂肪領域の特徴を持つ画像領域を認識し,それぞれの濃度を一定にすることで,乳房の大きさや乳腺濃度によらずコントラストを向上させる画像処理「DYNⅡ(Dynamic VisulizationⅡ)」を組み合わせ,低線量でも画素サイズ50μmの高精細な画像を提供する。
トモシンセシス機能では,従来機同様に,STモード(振り角15°)とHRモード(振り角40°)の2つの振り角を選択できる。従来機ではいずれの振り角でも15枚であった撮影画像枚数を,STモードで19枚,HRモードで35枚と増やすことで,焦点面以外の断層上のアーチファクトを低減し,さらなる高画質化を実現した。
AI技術を用いて開発した「プロジェクション機能Positioning MAP」(図1)を搭載し,ポジショニングの参考となるスキンラインと乳頭位置を乳房支持台上に投影する。同一被検者の過去画像からスキンラインと乳頭位置を抽出し,乳房支持台面上に投影し,ポジショニングを行うことができる。過去画像がない場合,直前に撮影した反対側の画像からスキンラインと乳頭位置を抽出し,反転させて投影することで,左右の比較がしやすいポジショニングをサポートする。また,「ポジショニング解析機能」は,解析結果を管理でき,ポジショニング技術の向上に役立つことが期待できる。
*AI技術のひとつであるDeep Learningを用いて開発した。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはない。
図1 プロジェクション機能Positioning MAP
販売名:デジタル式乳房用X線診断装置
FDR MS-4000(AMULET SOPHINITY型)
認証番号:304ABBZX00020000
【問い合わせ先】
モダリティソリューション事業部
https://www.fujifilm.com/fms/
