技術解説(富士通)

2019年11月号

放射線治療の技術動向

診療画像ソリューション「HOPE LifeMark-治療RIS」

高齢化社会とがん患者の増加に伴い,がん治療の3本柱の1つ「放射線治療」への期待が高まっている。近年,治療医の数に比べて,治療患者と治療装置の数が増加傾向にあるため,治療医の業務効率化が求められており,治療RISの需要が高まっている。富士通では,放射線治療業務の重要性を認識し,2016年4月に「HOPE LifeMark-治療RIS」をリリースした。

HOPE LifeMark-治療RISは,従来の治療RISでは行えなかった電子カルテを含めた情報活用,連携を実現し,院内チーム医療を強力に推進できる製品となっている。

●院内システムとしての治療RIS

電子カルテにログインすることで,利用者に応じて治療RISが利用可能となるシングルサインオンに対応している。

情報活用面では,医師,診療放射線技師,医学物理士,看護師など,職種に応じて,院内どこからでもWeb公開されている放射線治療の予定・進捗の確認が可能となっている。また,逆に,治療計画・照射時に必要となる電子カルテ情報の活用を見直した。治療RISの各画面から,治療計画・日々の照射時に必要となる電子カルテ情報をシームレスに参照・活用できる。(図1)。

図1 HOPE LifeMark-治療RISで実現できる情報活用イメージ

図1 HOPE LifeMark-治療RISで実現できる情報活用イメージ

 

また,新たにカルテから他検査情報として他検査の予約日時,進捗,場所の情報を受信し,治療RIS画面に表示可能となった。HOPE LifeMark-治療RIS では,従来,放射線治療部門にクローズしていた情報のみの活用から,院内すべての情報を活用,また,公開できることで富士通のめざすチーム医療を実現している。

 

【問い合わせ先】
ヘルスケアビジネス推進統括部第二ヘルスケアビジネス推進部
TEL 03-6252-2572
https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/clinicalimage/lifemarkris/

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