技術解説(フィリップス・ジャパン)

2019年8月号

Women's Imaging 2019 最新技術

乳がん画像診断をサポートするフィリップス超音波最新技術

乳がん検診に関する大規模ランダム化比較試験「J-START」の結果,マンモグラフィに超音波検査を併用することで早期乳がん発見率が向上するとして注目を集めている。しかし,超音波検査の精度管理など,解決すべき課題も指摘されている。

●「eL18-4」単結晶トランスジューサ

画像診断の一番の要は,今も昔も変わらずBモード画像である。eL18-4は単結晶の圧電素子で超広周波数帯域(2〜22MHz)を実現した。さらに,nSIGHT技術により,空間分解能・リアルタイム性・透過性のすべてを妥協することなく,近位部から深部まで高分解能の画像を提供する。

●シアウェーブ・エラストグラフィ“ElastQ Imaging”(図1)

乳腺領域で相対的な硬さの評価法のストレイン・エラストグラフィが導入されて15年以上経過し,最近では絶対評価が可能なシアウェーブ・エラストグラフィの臨床的有用性が認められつつある。しかし,両者の原理,検者による誤差,撮像法の違いを理解して実施する必要性が指摘されている。ElastQ Imagingの特長は,(1) 透過性,(2) リアルタイム性,(3) 大きなROI,(4) 精度指標となる“Confidence MAP”,(5) 動画像からの計測が可能な点である。

図1 乳腺悪性病変例 ストレイン画像(左)では病変が周囲より青く表示されており,strain ratioは平均6.25,最大7.23で硬い腫瘍として描出されている。シアウェーブ・エラストグラフィ(右)では,腫瘤部が硬く(赤色)表示され,最大88.4kPaと硬い腫瘍であることがわかる。 (画像ご提供:川崎医科大学・中島一毅先生)

図1 乳腺悪性病変例
ストレイン画像(左)では病変が周囲より青く表示されており,strain ratioは平均6.25,最大7.23で硬い腫瘍として描出されている。シアウェーブ・エラストグラフィ(右)では,腫瘤部が硬く(赤色)表示され,最大88.4kPaと硬い腫瘍であることがわかる。
(画像ご提供:川崎医科大学・中島一毅先生)

 

●AI Breast:Anatomical Intelligence for Breast

近年,医療業界でもAIという言葉が飛び交うようになり,超音波領域でもAIを活用した技術が登場しつつある。「AI Breast」は,超音波診断装置がトランスジューサの位置を自動認識し,画像とともに保存する技術である。これにより,操作軽減(プローブマーカー自動追従,NTD自動計測)や,エコーデータの客観性向上(検者依存性の低減,スキャン軌跡の可視化)が可能となる。乳腺エコー検査の客観性や正確性の向上をサポートする新たなツールとして,日々の検査に貢献できれば幸いである。

 

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