技術解説(シーメンスヘルスケア)

2020年8月号

Women's Imaging 2020 最新技術

乳房MRIの高速化と高空間分解能化を実現する最新ソリューション

Breast MRIの需要は年々高まっている。本稿では,Siemens Healthineers のMRI装置におけるさらなる高空間・高時間分解能化を実現するテクノロジーについて紹介する。

●高エレメント密度乳房専用コイル

乳房イメージング専用の18chコイルは,その高いエレメント密度で,Breast MRIの高空間・高時間分解能での撮像や,短時間撮像を実現する。特に,近年開発された高速撮像技術パッケージに含まれる多断面同時励起技術“Simultaneous Multi-Slice(SMS)”は,スライス方向に配置されたエレメント数がその倍速に大きく影響するため,高エレメント密度コイルとの組み合わせで効果を最大化できる。

●短時間・高分解能DWI

Breast MRIにおけるDWIで求められる形態的な歪みの低減と高空間分解能化は,リードアウト方向にセグメント化したマルチショットEPIの“RESOLVE”で実現できる。また,SMSの活用によりDWI撮像の短時間化も進んでいる。SMSは歪みの低下に有用なパラレルイメージングとの併用が可能であり,シングルショットEPIにも,RESOLVEにも使用できる(図1)。

図1 Turbo Suite SMS RESOLVEによる高分解能DWI

図1 Turbo Suite SMS RESOLVEによる高分解能DWI

 

●高速DCE

造影ダイナミック(DCE)の時間分解能は,約60秒が一般的である。しかし,MRI造影剤注入後,早期濃染までの時間が,悪性腫瘍の検出や偽陽性率の低下に役立つ可能性が示唆されており1),特に早期相の時間分解能向上が求められている。“TWIST-VIBE”は,エコーシェアリングを用いることで高速DCEを実現する。自動的な三次元非剛体補正も可能である(図2)。

図2 TWIST-VIBEによる高速・高空間分解能DCE

図2 TWIST-VIBEによる高速・高空間分解能DCE

 

●参考文献
1) Mus, R.D., et al. : Time to enhancement derived from ultrafast breast MRI as a novel parameter to discriminate benign from malignant breast lesions. Eur. J. Radiol., 89 : 90-96, 2017.

 

【問い合わせ先】
コミュニケーション部
TEL 0120-041-387
URL https://www.siemens-healthineers.com/jp/

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