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医用画像博覧会 2020 日立製作所 - 手術支援 デジタル技術で手術を支援する「OPERADA」

2020-4-21

デジタル手術支援ソリューション「OPERADA」

デジタル手術支援ソリューション「OPERADA」

日立は,2000年に東京女子医科大学病院の脳神経外科手術室に永久磁石型オープンMRIを提供したのを機に,デジタル技術による手術支援の共同研究に取り組み,知見を積み重ねてきた。「OPERADA」は,その知見を基に開発されたデジタル手術支援ソリューションで,術中MRイメージング装置「OPERADA Open」,手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」,映像統合配信システム「OPERADA Stream」を中心にパッケージで提供される。手術室のさまざまな情報を統合・提示することで,手術の精度向上やスタッフ同士の円滑なコミュニケーションを支援する。

●術中MRイメージング装置「OPERADA Open」

OPERADA Openは,日立が強みとする永久磁石型オープンMRIを手術室での使用に最適化したシステムである。漏洩磁場5ガウスラインが狭くコンパクトなオープンMRIは,手術室内に設置するワンルーム化が可能で,素早く,安全な術中MRI撮像を実現する。脳神経外科手術においては,頭部用分割コイルを開発。ソレノイド型の頭部用分割コイルは手術台の頭部固定具に装着して使用でき,術野を確保しつつ高感度なMR画像を提供する。また,オープンタイプため撮像中の患者の様子を観察しやすく,容態が変化した場合にも迅速に対応できる。

5ガウスラインが狭く手術室内に設置が可能

5ガウスラインが狭く手術室内に設置が可能

頭部固定具に装着する頭部用分割コイル

頭部固定具に装着する頭部用分割コイル

 

●手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」

OPERADA Arrowは,「より精確に」「より迅速に」を追究して開発された手術ナビゲーションシステムで,スムーズな手技を支援する。メインユニットとインルームモニタユニットの2台構成で,ユニットをつなぐケーブル長は5,7,9mから選択でき,手術室に合わせて自在に配置できる。モニタユニットには全面タッチパネル式ディスプレイを採用することで直感的な操作を可能にし,ナビゲーション使用中はアニメーションと日本語表記によるガイドで操作をサポートする。各種ポインタは軽量・非磁性で,簡便かつ安全に使用できる。
ナビゲーション画面のレイアウトは複数のテンプレートから選択でき,位置合わせ後でも画像の追加や関心領域の設定ができるなど操作性の自由度が高い。2D/3D表示によるナビゲーションが可能となっている。

手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」

手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」

ナビゲーション画面のイメージ

ナビゲーション画面のイメージ

 

●映像統合配信システム「OPERADA Stream」

OPERADA Streamは,手術で用いられる術中MRI,手術ナビゲーション,手術顕微鏡,腹腔鏡・内視鏡,生体モニタなどの画像・映像を一つに統合し,手術室内外を問わず配信することができるシステム。手術室内の大画面ディスプレイに表示し,すべての手術スタッフがリアルタイムに情報を共有するだけでなく,手術室から離れた病棟や医局へ配信することも可能。さらに,アノテーション機能により,手術室外から統合映像に書き込んだメモを共有することもでき,迅速で的確な意志決定をサポートする。
最大8つの映像を統合することができ,統合表示された映像は各形式を保ったまま録画することも可能。あらかじめ設定しておくことで,手術室を選択するワンステップで統合・録画・配信を開始することができる。高セキュリティネットワーク方式を採用しセキュアな環境で利用できるほか,ネットワーク帯域を圧迫せず低遅延の高画質・高解像度映像を配信する。なお,既設の各種映像システムとの接続が可能となっている。

さまざまな画像・映像を統合し手術室内外に配信

さまざまな画像・映像を統合し手術室内外に配信

アノテーション機能で,迅速で的確な意志決定をサポート

アノテーション機能で,迅速で的確な意志決定をサポート

 

(文責・編集部)

 
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●お問い合わせ先
社名:株式会社日立製作所
住所:東京都台東区東上野 2-16-1 上野イーストタワー
URL:www.hitachi.co.jp/healthcare