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医用画像博覧会 2020 日立製作所 - US 画像技術“Carving Imaging”と新開発のマイクロコンベックスプローブで腹部領域の画質を向上

2020-4-13

ARIETTAシリーズにおけるハイエンドモデル「ARIETTA 850」

ARIETTAシリーズにおけるハイエンドモデル
「ARIETTA 850」

●“Carving Imaging”により画質性能がさらに進化した「ARIETTA 850」

汎用タイプの超音波診断装置ARIETTAシリーズにおけるハイエンドモデル「ARIETTA 850」は,Pure Image,Seamless Workflow,Your Applicationをコンセプトに開発され,2017年のリリース後も進化を続けている。
高画質を実現する技術としては,半導体プロセスによるCMUT技術を進化させ超広帯域(2~22MHz)対応が可能となった「4G CMUT」をはじめとしたプローブや,浅部から深部まで高画質を実現した超音波送受信技術“eFocusing”,黒をしっかりと描出する22インチワイド有機ELモニタ“OLED monitor”などが実装されている。
そして最新アップデートとして,高度な演算処理を行うための画像処理エンジン“Active Backend”が“Active Backend Plus”へと進化した。それに伴い,視認性を追究した新たな画像技術“Carving Imaging”が使用可能になった。Carving Imagingは,ノイズを除去し,組織構造を抽出する処理を行った画像を原画像と合わせることで,視認性の高いクリアな画像を描出することができる。被検者・検査者依存の少ない安定した画像を描出することができ,超音波検査の質の向上・標準化が期待できる。なお,Carving Imagingは,ARIETTA 850に加え,上位機種の性能を引き継いだコンパクト装置「ARIETTA 65LE」でも,最新バージョンから対応可能となっている。

視認性の高いクリアな画像を描出する“Carving Imaging”

視認性の高いクリアな画像を描出する“Carving Imaging”

 

●高画質化を実現した腹部用マイクロコンベックスプローブ

腹部用マイクロコンベックスプローブ「C23RV/C23」は,従来のマイクロコンベックスプローブの課題を克服し,腹部用標準コンベックスプローブ「C252」で得られる高画質の実現をめざして開発された。マイクロコンベックスプローブは従来,コンパクトな形状のため標準プローブと比べて画質が劣るという課題があったが,C23RV/C23では材料,放熱性能,形状を一新することで,高画質を実現している。基本性能においては,圧電素子にエネルギー変換効率の高い単結晶を採用し,高感度化・広帯域化を実現。また,新しくデザインされた高放熱技術(放熱構造・新素材)により温度上昇を抑え,高い音圧の出力が可能となっている。プローブ形状も工夫されており,曲率半径は,従来のマイクロコンベックスプローブで一般的な20Rではなく25Rを採用。これにより体表とプローブの接触性・画質が向上した。また,プローブの短軸の幅を12mmとすることで,深部感度を担保しつつ,肋間での操作性と安定性を実現している。
さらに,広い視野角を実現するためのアプリケーションとして“Wide Scanning”を使用することができる。Wide Scanningでは画質劣化を抑えて通常より広い視野を得ることが可能で,通常視野角70°に対して,Wide Scanningでは110°の視野を確保でき,検査範囲の拡大が期待できる。
また,治療支援と“Real-time Virtual Sonography(RVS)”による総合画像診断のルーチン化をめざし,C23RVは内蔵型RVS磁気センサに対応した。センサ着脱の手間やケーブル断線の恐れがなくなることで,より手軽にRVSを使用することができる。

腹部用マイクロコンベックスプローブ「C23RV」

腹部用マイクロコンベックスプローブ「C23RV」

 

画質を維持したまま広い視野角を実現する“Wide Scanning”

画質を維持したまま広い視野角を実現する“Wide Scanning”

 

(文責・編集部)

 
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住所:東京都台東区東上野 2-16-1 上野イーストタワー
URL:www.hitachi.co.jp/healthcare