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EIZO,医用画像表示モニター「RadiForce RX850-AR」「RadiForce RX650-AR」を発売〜外光の映り込みの更なる軽減により,表示の鮮明さを向上〜

2014-12-18

 RadiForce RX850-AR RX650-AR

EIZO(株)は,医用画像表示モニター RadiForce RX850-AR(31.1型カラー液晶モニター)とRX650-AR(30型カラー液晶モニター)を2014年12月18日に発売する。価格はオープン。

RX850-ARとRX650-ARは,販売中のRX850とRX650をベースに,画面表面の反射防止加工をアンチリフレクション(AR)コーティング仕様にしたモデルで。従来のアンチグレア(AG)と呼ばれる反射防止加工とは異なる新たな加工法を用いることで,デジタルマンモグラフィや胸部レントゲンなどの高画質が求められる様々な医用画像を,更に鮮明で見やすく表示する。

●画面反射防止加工について

液晶モニターには,照明等の画面への映り込みを軽減するため,アンチグレア(AG)と呼ばれる画面表面処理が一般的に用いられている。AG処理は,表面に微細な凹凸を施し入射光を拡散し反射を抑えるが,同時に入射光だけでなくモニター内部から発せられるバックライトの光も拡散してしまう(図1)。そのため映り込みの軽減と引き換えに,表示画像の輪郭部分の鮮明さが低下したり,黒が白っぽく見えることがある。
このようなAG処理の欠点を補うのがアンチリフレクション(AR)コーティング処理。AR処理は,凹凸ではなく,入射光と反射光の干渉(差し引き)を利用して反射を低減するため,バックライトの光はそのまま通す(図2,図3)。そのため,AG処理よりも映り込みを抑えながらも鮮明な画像を表示し,黒が白っぽく見えることも防ぐ。

図1 AG処理

図1 AG処理

図2 AR処理

図2 AR処理

 

図3 干渉による打ち消しあい

図3 干渉による打ち消しあい

 

さらに,一般的なAR処理では,画面への若干の映り込みが紫色を帯びたように見えてしまうが,同社は独自のAR処理を行うことで,このような色つきを抑え,映り込みが更に目立ちにくい特長を持っている。

このAR処理の詳細については,同社ウェブサイトの技術情報文書「AR(アンチリフレクション)処理の優位性」にて公開している。
AR(アンチリフレクション)処理の優位性 [PDF]

●RadiForce RX850の製品情報
http://www.eizo.co.jp/products/radiforce/rx850/index.html

●RadiForce RX650の製品情報
http://www.eizo.co.jp/products/radiforce/rx650/index.html

 

●問い合わせ先
EIZO(株)
営業1部 メディカル課
TEL 03-5715-2014 FAX 03-3458-7001
http://www.eizo.co.jp/

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