innavi net画像とITの医療情報ポータルサイト

ホーム

東陽テクニカ,最先端画像処理ソリューション「ClearRead」をクラウド上で提供~胸部X線画像診断を強力に補助,PSPとの提携を開始~

2016-2-23

ClearRead

(株)東陽テクニカは,PSP(株)と提携し,クラウド上で胸部X線骨組織透過処理および経時差分処理を行うサービスを開始する。本サービスはPSPのクラウドプラットフォームを利用して,胸部X線画像を専用端末に取り込んでクラウド上の画像処理システムにインターネット回線経由でアップロードすると,東陽テクニカが提供する最先端の画像処理ソリューション「ClearRead」シリーズを使用して各種処理を施した画像をダウンロードできるサービス。

胸部X線画像検査は比較的検査時間が短く,さらに低被ばくという特徴から,日々多くの医療機関で撮影されている。特に健診では,非常に多くの受診者に撮影がなされ,現在国内で注力されている予防医療の基礎を担っている。しかし,この画像から得られる情報量は限られており,僅かな病変を検出する読影業務には豊富な知識と経験が求められるが,一方,放射線専門医および呼吸器専門医の数が年々減少しているため,健診の現場では専門外の医師も胸部X線画像読影を担当しているケースも多く見受けられる。限られた数の医師で膨大な数の胸部X線画像診断を行わなくてはならないため,病変の見落としの防止や読影時の心的負担を軽減する補助技術が長らく求められてきた。

東陽テクニカが国内で販売する,胸部X線骨組織透過ソリューション「ClearRead BS」は,胸部X線画像の肋骨・鎖骨などの骨組織を透過させ,骨組織と重なり検出が困難であった肺結節や異常陰影などの視認性を向上させる最先端の画像処理技術。また,さらなる画像処理技術である,胸部X線経時差分ソリューション「ClearRead +Compare」は,同一患者の現在と過去の画像から骨組織を透過させるだけでなく,その差分を抽出し,経時的変化部分を強調した画像を生成することも可能である。僅かな病変の見落とし防止や診断精度の向上に貢献し,加えて,読影を行う医師の心的負担も軽減する。

従来,数多くの検査を行う医療機関向けに専用サーバーを設置する形で本ソリューションが導入されていたが,今回,医用画像・通信技術を活かしたPSPのクラウドプラットフォームを利用した,胸部X線骨組織透過/経時差分クラウドサービス「CirA-S BS」を開始し,最先端の画像処理を1検査毎の課金方式により,低コストで利用できるようになった。院内に専門医がおらず,かつ,検査数が比較的少ない開業医やクリニックなど小規模施設においても手軽に活用できる。

●サービスの特長

本サービスは従来院内に設置した専用画像処理サーバーで実施していた,骨組織透過処理および経時差分処理をPSPのクラウドプラットフォームを用いて1検査毎に利用できるようにしたもの。利用件数に応じた料金体系で,比較的胸部X線検査数が少ない開業医やクリニックなど小規模施設でも気軽に利用できる。本サービスはPSPから国内の顧客に提供される。
・サービス名:胸部X線骨組織透過/経時差分クラウドサービス 「CirA-S BS」
・料金体系:月額制(基本料金+利用料金(画像処理1件あたり数百円を想定))
・サービス開始時期:2016年春(予定)

●「ClearRead BS」,「ClearRead +Compare」の特長

・ClearRead BS:胸部X線骨組織透過ソリューション
・ClearRead +Compare:胸部X線経時差分ソリューション

 

「ClearRead BS」,「ClearRead +Compare」

 

「ClearRead BS」サイト:
http://www.toyo.co.jp/medical/products/detail/id=110
「ClearRead +Compare」サイト:
http://www.toyo.co.jp/medical/products/detail/id=75

東陽テクニカは,画像処理ソリューション「ClearRead」シリーズを通じて,医療機関に対するリスクマネジメントを提供するとともに,病気の早期発見を支援,国内の予防医療の発展に貢献する。

 

●問い合わせ先
(株)東陽テクニカ
メディカルシステム営業部
TEL 03-3245-1351(直通)
E-mail:medical@toyo.co.jp
http://www.toyo.co.jp/

【関連コンテンツ】