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オリンパス,IR(赤外光)観察に対応した外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II」を発売

2017-3-29

VISERA ELITEⅡ(システムセット例)

VISERA ELITEⅡ(システムセット例)

オリンパス(株)は,IR(赤外光)観察に対応した外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II(ビセラ・エリート・ツー)」を2017年3月末から日本や欧州,アジア一部地域で発売する。
がんなどの病変部摘出を目的に,腹部などに開けた数カ所の穴から外科手術用内視鏡と専用器具を挿入して行う手術(内視鏡外科手術)が一般的に行われている。この手術方法は,開腹しないため,術後の痛み軽減や早期回復などの効果が期待でき,患者さんの負担が少ない低侵襲治療として知られている。

今回発売する外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II」は,現在医療現場で研究が進んでいるIR※1 (赤外光)観察に対応した機器。手元のボタン操作で,瞬時に通常光から赤外光観察へ切り替えができる。また,ビデオシステムセンターは通常光の光源機能を含む一体型のため,現行製品※2と比べて大きさ,重さが約3割減のコンパクト設計※3を実現した。製品の小型軽量化により,病院内の省スペース化と医療従事者の負担軽減に貢献する。さらに,LED光源やタッチパネルを採用し,使い勝手の向上が期待できる。

※1 InfraRed
※2 「VISERA ELITE」(日本では2011年10月,欧米では2012年4月に発売)
※3 新製品「OTV-S300」(370×188×474mm)の体積は約33,000cm3,質量は15.5kg。現行製品「OTV-S190」(375×91×489mm,8.8kg)と「CLV-S190」(383×162×536mm,14.9kg)は,合計体積が約50,000cm3,合計質量は23.7kg

●発売の概要

販売名:
VISERA ELITE II ビデオシステムセンター
OLYMPUS OTV-S300※4
HD 3CMOSカメラヘッド CH-S200-XZ-EB
VISERA ELITE II 高輝度光源装置 OLYMPUS CLV-S200-IR※5
赤外対応高解像硬性腹腔・胸腔鏡※5

※4 日本では2016年12月に先行発売済み
※5 IR観察対応品

ビデオシステムセンター

ビデオシステムセンター

赤外対応高解像硬性腹腔・胸腔鏡

赤外対応高解像硬性腹腔・胸腔鏡

 

●主な特長

1. IR(赤外光)観察に対応
通常光観察で使用するビデオシステムセンターやカメラヘッド,モニターに,IR観察対応の光源装置と腹腔・胸腔鏡を追加することで,IR観察が可能。手元(カメラヘッド)のボタンを押すことで,通常光から赤外光画像へワンタッチで切り替えることができる。

2. 製品の小型・軽量化で,医師や医療スタッフの負担軽減をサポート
現行製品では,ビデオシステムセンターと光源装置を用意し,それらに腹腔鏡・胸腔鏡を接続して使用していた。新製品は,ビデオシステムセンターに光源機能(通常光)を含む一体型設計なので,現行品と比べて大きさ,重さの約3割減を実現。数多くの医療機器を扱う医療機関での省スペース化と,医療機器の院内移動時の負担軽減に貢献する。
また,カメラヘッドも現行製品と比べて大幅な小型・軽量化を実現した。現行製品より重さが約37%減となり※6,医師による片手操作時の使い勝手が向上した。

※6 新製品「CH-S200-XZ-EB」の重さは220g,現行製品「OLYMPUS CH-S190-XZ-E/Q」は350g

3. LED光源やタッチパネルの採用により,使い勝手向上をサポート
現行製品では光源にキセノンランプを使用していたが,新製品のビデオシステムセンター「OTV-S300」では,LED光源を採用。ランプの長寿命化により,ランニングコスト低減が期待できる。また,直感的な操作が可能なタッチパネルの採用により,医療従事者にとっての使い勝手向上をサポートする。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp