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オリンパス,高周波焼灼電源装置「ESG-300」アルゴンプラズマ凝固装置「APU-300」を発売〜多彩なモードで幅広い高周波治療に対応〜

2019-5-21

高周波焼灼電源装置「ESG-300」(上)アルゴンプラズマ凝固装置「APU-300」(下)

高周波焼灼電源装置「ESG-300」(上)
アルゴンプラズマ凝固装置「APU-300」(下)

オリンパス(株)は,早期がんなどの内視鏡的治療において,内視鏡処置具を接続して病変部の切開,凝固を行う高周波焼灼電源装置「ESG-300」と,これと組み合わせた専用機として広範囲の組織表層を均一に凝固するアルゴンプラズマ電源装置「APU-300」を2019年5月20日(月)から国内で発売する。

本製品は,消化管領域における早期がんなどの内視鏡的治療を行う際に使用する機器。内視鏡処置具に接続して高周波電流を発生させることで,病変部の切開や凝固を行うことができる。

内視鏡的治療は近年さまざまな手技が確立し,それに伴い高周波焼灼電源装置に対する術者のニーズも多様化している。今回発売する「ESG-300」と,それと組み合わせて使用する「APU-300」は,多様な切開・凝固モードをシンプルな形に凝縮した。さまざまな手技において,安定した切開・凝固の実現をサポートする。

●開発の背景

消化管における早期がんなどの治療は,外科手術に比べて患者さんの負担が少ない内視鏡的治療の普及が進んでいる。高周波焼灼電源装置を用いた内視鏡的治療は,ESD※1の普及に留まらず,POEM※2など新たな手技が確立され,目覚ましい発展を続けている。手技の多様化に伴い,高周波焼灼電源装置のさらなる高性能化が求められている。
同社は,今必要とされている最新の高周波テクノロジーをシンプルな形に凝縮した「ESG-300」と,広範囲で均一な凝固を可能にする「APU-300」を発売する。多彩な切開・凝固モードを搭載し,ベーシックな手技から最新の手技まで,幅広いニーズにこたえる。

※1 Endoscopic Submucosal Dissectionの略。食道・胃・大腸の粘膜層にとどまる早期がんなどの治療のために,   粘膜下層を切開・剥離する手技。
※2  per-oral endoscopic myotomyの略。内視鏡下筋層切開術。食道アカラシアに対する内視鏡治療手技。

●ESG-300 主な特長の詳細

1. 多彩な切開・凝固モードを搭載したことにより,術者の幅広いニーズに対応
従来品から1つの切開モードと2つの凝固モードを追加した計8モードを搭載し,あらゆる手技やシーンに対応可能となった。高周波の出力などを細かく設定でき,術者のニーズに応じた調整が行えるようになっている。ポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)などのベーシックな手技から,ESDやPOEMなどの難易度の高い手技まで,幅広くサポートする。

2. フットスイッチをワイヤレス化したことにより,使い勝手の向上に貢献
切開・凝固の操作は主にフットスイッチを用いる。従来品は,フットスイッチと本体をケーブルで接続する必要があったが,術者の足元はさまざまな医療機器のケーブルで煩雑になりがちであった。本製品はフットスイッチをワイヤレス化し,ラインアップに新たに追加した。使い勝手の向上や術中のストレス軽減に寄与する。

3. フロントパネルをタッチパネル式にし,シンプルな操作性を追求
出力モードの設定や調節を行うフロントパネルを,従来のボタン式からタッチパネル式に変更した。多彩な機能を備えつつ,シンプルな操作性を追求している。
指先のタップで直感的な操作が行えるため,迅速で正確な治療をサポートする。

●APU-300 主な特長の詳細

1. 広範囲で均一な凝固を可能にするアルゴンプラズマ凝固にも対応可能
アルゴンプラズマ凝固法とは,アルゴンガスを吹き付けて広範囲の組織の表層を浅く均一に凝固する,非接触型の高周波凝固法。今回,アルゴンプラズマ凝固装置「APU-300」を「ESG-300」に組み合わせることで,アルゴンプラズマ凝固が使用可能になった。止血処置や病変遺残部分の焼灼など,あらゆる場面に対応する。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp