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ウェルモ,ケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」実証結果公開

2020-6-8

AIやICTを活用した介護福祉プラットフォームサービスを提供する(株)ウェルモは,令和元年度厚生労働省老人保健健康増進等事業「AIを活用したケアプラン作成支援の実用化に向けた調査研究」(実施主体:(株(NTTデータ経営研究所)の一環として,2019年12月,開発中のケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント(β版)」の実証実験会を実施し,その結果,新任ケアマネジャーの基礎力の底上げ,業務効率化,ケアマネジメントの質の向上について,一定の効果が確認できた。

この実証実験会は,初めてケーススタディ方式で実施した。ケアマネジャー39名に,ケアプランアシスタントを活用する場合/活用しない場合の2パターンでケアプラン第二表原案を作成してもらい,所要時間の計測や事後アンケートに回答してもらった。
この結果も踏まえ,ウェルモでは,ケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」の今秋の発売開始に向けて準備を進めている。

●結果要旨

1.実務経験年数5年以上のケアマネジャーに対して経験年数5年未満のケアマネジャーが使用した際に期待できる効果を尋ねた結果,93.1%が提示された医療知識から「新たな知識や気づきを得ることができる」と回答した。また,85.7~92.9%が様々な負担の軽減も期待できると回答した。

2.82.1%のケアマネジャーが,提示された医療知識が利用者への説明の根拠として活用しやすいと感じた。また,提示された事例集も,66.7%が利用者への説明として活用しやすいと回答した。

3.82.1%のケアマネジャーが,「ケアプランアシスタント」を利用することで,情報収集の負担が軽減すると感じた。課題や目標設定についても,71.8%が負担軽減を感じた。

4.ケアプラン第二表の原案作成時間が約35~40%(15分)短縮された。

※実証実験会ではケアプラン作成のみに集中できる環境を用意し比較を行っているが,実務ではケアプラン作成中にも各種対応(電話や訪問など)が発生するなど前提の環境が異なるため,この所要時間が必ずしも実際の現場での第二表原案作成時間を表すものではない。

●実証実験会について

本会は,令和元年度厚生労働省老人保健健康増進等事業「AIを活用したケアプラン作成支援の実用化に向けた調査研究」(実施主体:(株)NTTデータ経営研究所)の実証の一環として弊社が実施支援したもの。また,本会は横浜市との「介護分野におけるオープンイノベーションによる課題解決に関する研究協定」に基づくAIによるケアプラン作成支援の取組みの一環でもあり,協力したケアマネジャーは横浜市の協力のもと公募を行った。報告書全体は,4月10日,NTTデータ経営研究所(https://www.nttdata-strategy.com/roken/index.html )で公開されている。

■ケアプラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」とは
ウェルモが開発する「ケアプランアシスタント」は,医療看護・介護・リハビリ職の知識・経験を学習し文章を解析して,ケアマネジャーのケアプラン作成業務を支援するAIエンジン。ケアプランの中核となる第二表の作成を支援する。これまで福岡市や横浜市で実証事業を行うなどケアマネジメントの現場のニーズを確認しながら開発を進めており,2020年秋の発売予定。(https://welmo.co.jp/service/cpa/

 

●問い合わせ先
(株)ウェルモ
https://welmo.co.jp/