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第5回医療革新セミナー

フィリップス,CogSmartと業務提携し,画像解析AI技術を活用して脳健康レベルを可視化し,将来の認知症予防アドバイスを提供する脳ドック用プログラム「BrainSuite」提供開始

2021-4-13

フィリップス

BrainSuiteでは,スクリーニング(認知機能・脳健康状態および将来の認知症リスクの分析)のみにとどまらず,オンライン問診の測定結果と医学エビデンスに基づき,個々人に適した将来の認知症予防のためのアドバイスを自動で提供できる。(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は, 「2030年までに25億の人々の生活を向上させる」を達成目標に掲げ, 健康な生活, 予防, 診断, 治療, ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち, すべての人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現をめざしている。

フィリップスは,東北大学発のスタートアップ企業である(株)CogSmart(本社:東京都港区,代表取締役:中村 匠汰,瀧 靖之[1],以下CogSmart)と共同で,すべての人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指して事業提携を開始し,脳ドック用プログラム「BrainSuite™(ブレーン スイート),以下BrainSuite」を販売することになった。それぞれが培った「放射線画像技術」と「脳医学研究」を活用し,従来の脳ドック等への追加検査サービスとして利用することで,画像解析AI(人工知能)技術を活用して脳健康レベルを可視化し,将来の認知症予防アドバイスを行うサービス提供を開始する。

[1]東北大学加齢医学研究所 教授/東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長

超高齢社会である日本では,認知症有病率は上がりつづけ,今後「高齢者の4人に1人が認知症の時代がくる」と言われている。欧米諸国では過去数十年間で認知症有病率や発症率は低下する中,認知症有病率はOECD加盟先進国の中では日本が最多となった。医療費・介護費・インフォーマルケアコスト(家族等が無償で実施するケア費用)などの認知症にかかる費用や,認知症高齢者・介護者の支援方法の在り方など,認知症は社会全体で検討するべき重要な課題となっている。また,今回の新型コロナウイルス感染症影響下では,感染予防のため自宅で過ごす時間が多くなり,運動や人との交流が減ることで,認知機能の低下の加速がみられ,早期発見と介入による予防が重要となっている。

●BrainSuiteの概要

BrainSuiteは,早期段階からの認知症リスク低減を目的とした脳ドック用プログラムであり,東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授らの研究成果に基づき開発された。従来の頭部MRI検診(脳ドック等)に追加するだけで,脳の健康状態(自分の脳の健康状態が年齢相応かどうか等)や将来の認知症リスクを早期から可視化し,受診者個々人に適した脳の健康維持・改善方法と将来の認知症の予防方法を提示する。対象年齢層は30代から70代以上までと,幅広くなっている。

従来の頭部MRI検診では脳卒中や脳梗塞などの脳血管性疾患の早期発見が主な目的であり,脳の健康状態の可視化や将来の認知機能の低下リスクは可視化できなかった。他方で,頭部MRI検診を受診した方々の中には,「脳萎縮や認知症傾向が発見できると考えていた」という声も少なくない。BrainSuiteでは,このような受診者のニーズに応えるサービスを提供する。これにより,人々のより良い脳の健康と満ち足りた生活の実現を目指すとともに,認知症がもたらす社会全体の課題に対する解決へと繋げたいと願っている。

●BrainSuiteの特徴

BrainSuiteでは,人工知能(AI)技術による海馬[2]の体積測定や米国食品医薬品局(FDA)承認済みの認知機能テスト「Cantab®(キャンタブ)」等により,現在の脳健康状態および将来の認知症リスクを評価する。その上で,個々人に適した脳の健康維持・改善方法や将来の認知症予防のためのアドバイスを提供する。

[2]記憶をコントロールする脳領域の1つ(英名:Hippocampus)。脳の中でも生活行動等のさまざまな影響による変化が現れやすく,認知機能の低下に先行して海馬の萎縮が見られるとされている。

1. 高精度の脳MR画像解析AIプログラム「Hippodeep(ヒポディープ)」
Hippodeep(ヒポディープ)は,東北大学加齢医学研究所により開発されたAIによる脳MR画像解析プログラムであり,BrainSuiteに搭載されている。1分弱で海馬の体積や微細な萎縮程度を安定的かつ精度高く測定することにより,脳の健康状態や将来の認知症リスクを早期段階から鋭敏に評価することを可能としている[3]

[3]解析速度および安定性・精度については,国際論文誌Neuroimageにて公表されているほか,他大学・研究機関からも評価を受けている。

2. 信頼のある認知機能・脳健康状態および将来の認知症リスクの分析
BrainSuiteでは,東北大学加齢医学研究所監修のもと,医学エビデンスおよび以下の脳MR画像データセットに基づいた分析を行うことで,海馬体積など測定結果の指標化を実現した。

●3,000 人を超える20 ~ 80 歳までの幅広い健常データ
●横断データ・縦断データ(同一被験者の約8年間の経年データ)の組み合わせ
●各種データは,脳形態に影響ある生活習慣情報と紐付け

これに加えて,FDA承認済みの認知機能テストCantab®を併用しており,信頼のある分析を可能としている。

3. 脳の健康維持・改善方法や将来の認知症予防のためのアドバイスを自動提供
BrainSuiteでは,スクリーニング(認知機能・脳健康状態および将来の認知症リスクの分析)のみにとどまらず,オンライン問診の測定結果と医学エビデンスに基づき,個々人に適した将来の認知症予防のためのアドバイスを自動で提供する。

BrainSuiteは,臨床医の観点から,医療機関にとって手間のかからず導入しやすいシステムとなることを目指して開発された。フィリップスとCogSmartは,BrainSuiteを一つでも多くの医療機関が導入され,より多くの人々が利用できるよう,共同して努めていく。

●留意事項
BrainSuite は,現在の認知機能・脳健康状態および将来の認知症リスクを評価するとともに,脳の健康維持・改善方法や将来の認知症予防のためのアドバイスを提供するプログラム。それゆえ,認知症の確定診断又は治療サービスではなく,「医薬品医療機器等法」に基づく医療機器には該当しないプログラムとして提供している。

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare

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