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キヤノン,光干渉断層計“OCT-R1”とデジタル眼底カメラ“CR-10”を発売タッチ操作で撮影から結果表示までを自動で行い効率的な眼底撮影を実現

2023-9-29

キヤノンは,眼科機器の新製品として,OCT※1と眼底カメラの機能を有する光干渉断層計“OCT-R1”およびデジタル眼底カメラ“CR-10”を2023年10月下旬に発売する。

OCT-R1

OCT-R1

 

CR-10

CR-10

 

OCTは,近赤外光を利用して網膜の断層像を撮影する眼科機器で,眼科や健診などで,近年増加している緑内障や加齢黄斑変性など眼の疾患の診断や経過観察に用いられている。眼底カメラは,目の奥の網膜や血管を撮影し,さまざまな眼の疾患の観察に用いられ,さらに,生活習慣病などの健診では,高血圧性変化による動脈硬化の検査などにも広く活用されている。新製品はいずれも,タッチパネルを用いて,左右の眼の撮影から表示までを自動で行うことが可能※2。これにより,撮影者のスキルに頼らない効率的な検査の実現に貢献する。

タッチ操作で左右眼の画像撮影を自動で行い効率的な検査を実現

“OCT-R1”と“CR-10”はいずれも,タッチパネルを用いた簡単な操作で,左右の眼の撮影から検査結果の表示までを自動で行うことができるオート撮影機能を搭載している。また,撮影時に被検者を音声で誘導する音声ガイダンス機能を搭載し,撮影者のスキルに頼らず正しく簡単に撮影ができるようサポートする。

高画質で広画角のOCT/OCTA※3撮影を実現

“OCT-R1”は,OCTにおいて従来機種※4を上回るスキャン幅約14.7mm,深さ約13.4mmの広画角撮影を実現している。広範囲を一度の撮影で高精細に画像化できるため,眼底の周辺における病変の発見などに貢献する。さらに,眼底の三次元画像から画像処理技術を用いて血管形態を抽出するOCTAの撮影も可能。

省スペースでフレキシブルなレイアウト配置が可能

“OCT-R1”と“CR-10”はいずれも本体を小型化し,PCなどの必要な付属品を光学台※5にコンパクトにまとめたことにより,省スペースでフレキシブルなレイアウトが可能。

※1 Optical Coherence Tomography(光干渉断層計)の略。
※2 “OCT-R1”はOCT/OCTAと眼底カメラ,“CR-10”は眼底カメラのオート撮影が可能。OCTA(Optical Coherence Tomography Angiography)は,眼底三次元画像から血管形態を抽出する画像処理技術。
※3 最大約13.4×約13.4mmの広画角撮影をOCTAで行うためには有償ライセンスが必要。
※4 「OCT-A1」(2019年4月発売)
※5 眼科機器を搭載するための電動昇降テーブル。

光干渉断層計 OCT-R1 1,080万円 2023年10月下旬
デジタル眼底カメラ CR-10 430万円 2023年10月下旬

●主な特長

1. タッチ操作で左右眼の画像撮影を自動で行い効率的な検査を実現

 

撮影結果を一覧表示(OCT-R1の表示)

撮影結果を一覧表示(OCT-R1の表示)

 

※6 “OCT-R1”はOCT/OCTAと眼底カメラ,“CR-10”は眼底カメラのオート撮影が可能。OCTA(Optical Coherence Tomography Angiography)は,眼底三次元画像から血管形態を抽出する画像処理技術。

2. 高画質で広画角のOCT/OCTA撮影を実現

 

OCT断層像(約14.7x約13.4mm)

OCT断層像(約14.7x約13.4mm)

 

※7 本システムは設計段階でディープラーニング技術を用いており,本システム自体に自己学習機能は有していない。

3. 省スペースでフレキシブルなレイアウト配置が可能

 

参考
2023年10月6日(金)から9日(月・祝)まで東京国際フォーラムで開催される「第77回日本臨床眼科学会」において,“OCT-R1”および“CR-10”を展示予定。

製品仕様について
製品仕様の詳細はキヤノンメドテックサプライホームページ を参照。

一般的名称 眼撮影装置,眼底カメラ
販売名 光干渉断層計 OCT-R1
認証番号 305ABBZX00029000
一般的名称 眼底カメラ
販売名 デジタル眼底カメラ CR-10
認証番号 305ABBZX00025000

 

●問い合わせ先
キヤノンメドテックサプライ お問い合わせ
https://mts.medical.canon/_inquiry/