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JRC2013 合同開会式 開催3学会大会長による基調講演も行われる

2013-4-12

アンサンブルデュナミスの演奏

アンサンブルデュナミスの演奏

JRC2013の合同開会式が4月12日(金)の13時から,パシフィコ横浜メインホールにて行われた。今年のメインテーマは,「Creation, Innovation, and Globalization─知の創造,技の革新,そして世界へ」。わが国の放射線医学が世界に羽ばたくという,グローバリゼーションを意識した強い想いが込められているテーマである。司会は,JRS実行委員長の浅山良樹氏が務めた。

アンサンブルデュナミス(弦楽アンサンブル)のすばらしい演奏で幕を開けた開会式は,まず,第72回日本医学放射線学会総会(JRS)の本田 浩会長,第69回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)の杜下淳次大会長,第105回日本医学物理学会学術大会(JSMP)の豊福不可依大会長が紹介され,続いて,JIRA会長・小松研一氏,JRC代表理事・杉村和朗氏が紹介された。今回は,3学会の会長・大会長がすべて,九州大学に所属しているというまれなケースとなる。

冒頭,杉村和朗・JRC代表理事が代表して,開会にあたっての挨拶を述べた。杉村代表理事は,今回のJRCのテーマが会場のそこかしこに生きていると感じると述べ,二十数年にわたって続く4団体合同開催という素晴らしい形の成果に触れた。そして,JRCが世界3極の1つとして,新しい領域で世界に発信し,医療に貢献していきたいと締めくくった。

壇上
杉村和朗・JRC代表理事の挨拶

杉村和朗・JRC代表理事の挨拶

 

その後,前回のJRC2012からの試みである,3学会の大会長の基調講演が行われた。
JRSの本田 浩会長,JSRTの杜下淳次大会長,JSMPの豊福不可依大会長,JIRAの小松研一会長から,今回のテーマに基づいた,それぞれの領域における最新動向と今後の展望,学会の現状と未来などについての総括が報告された。

基調講演を行うJRS・本田 浩会長

基調講演を行うJRS・
本田 浩会長

 

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これまでのCreation, Innovationの成果を振り返りつつ,これからの方向性として,分子イメージング(フォトンカウンティングCT, MRI, PET/CT, PET/MRI)と粒子線治療の進展を挙げた。また,本学会が,若い放射線科医が世界に羽ばたくきっかけになることを願うと述べた。

 

 

基調講演を行うJSRT・杜下淳次大会長

基調講演を行うJSRT・
杜下淳次大会長

 

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1942年に設立されたJSRTは,会員数約1万7千人を擁し,うち半数が30代以下の若い世代となる。2008年には英文学会誌を創刊,今回も口演・CyPosの約20%が英語発表ということで,国際化の推進と成果を報告した。また,現状のトピックスと研究の傾向を解説し,今後は大量の画像データをどう扱っていくかについてもテーマとなると述べた。

 

基調講演を行うJSMP・豊福不可依大会長

基調講演を行うJSMP・
豊福不可依大会長

 

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医学物理の立場から,Creationには光子と相対性理論のアインシュタインを加えたいとした。日本発のInnovationとしては,高橋信次先生の回転横断撮影法とその応用の原体照射法をはじめ,CRや重粒子線治療(IGRT)などを挙げた。また,JSMPの会員および医学物理士は年々右肩上がりに増えていることを報告し,今後は教育システムの整備が必要と述べた。

 

基調講演を行うJIRA・小松研一会長

基調講演を行うJIRA・
小松研一会長

 

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最新の撮影技術の臨床応用について,さまざまな施設から提供された画像を示しつつ,多くの人たちが生み出したInnovationで今日の医療の進歩があると述べた。また,今後の技術革新の方向性をまとめ,JIRAの国際化への取り組みなどについても報告した。