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ITEM2013 キヤノンライフケアソリューションズ / テラリコン・インコーポレイテッド 取材速報新製品のPrimitus,CXDI/iNtuition REVIEWを中心に,豊富な製品をラインナップ

2013-4-12

キヤノンライフケアソリューションズ / テラリコン・インコーポレイテッド ブース

キヤノンライフケアソリューションズ /
テラリコン・インコーポレイテッド ブース

キヤノンマーケティングジャパングループの医療事業の中核を担うキヤノンライフケアソリューションズ(2012年11月にエルクコーポレーションから社名変更)は今回,テラリコン・インコーポレイテッドと共同出展し,より幅広い製品を展示することで,同社の提案力の広がりをアピールした。両社ともに新製品が発表され,来場者の注目を集めた。

 

 

 

 

 

 

 

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■キヤノンライフケアソリューションズ

同社初のPACS「Primitus」を中心に据え,「CXDI」シリーズの新製品などを展示

キヤノンライフケアソリューションズは,同社が初めて開発し,2013年1月に発売した医用画像システム(PACS)「Primitus」をブースの中心に据え,その周辺にさまざまな製品を展示する形で提案力の広がりをアピールした。

Primitusは,拡張性のある柔軟なシステム設計,安心かつ堅牢なシステム運用, 親和性の高いシステム連携をコンセプトとしている。医療施設の状況に合わせた柔軟なシステム構築が可能なほか,GUIの自由度が高く,過去画像との比較やユーザーごとのレイアウト設定が簡単に行える。またオプションで,キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS」で撮影した画像データを,撮影しただけでビューワに表示できる機能が搭載可能なほか,テラリコン社製の3Dビューワとのシームレスな連携も可能で,ワンクリックで簡単に起動することができる。

ワイヤレスDRでは,新製品として「CXDI 701C/G」「CXDI 801C/G」の4機種が展示された。2011年に発売された「CXDI 70C」「CXDI 801C」の後継機種で,基本性能は継承しつつ,X線自動検出機能が搭載された。これにより,同期信号の初期設定が不要となったほか,検診車や回診車などでのより自由な運用が可能となった。また,さらなる機能向上により,撮影画像をモニタに表示する時間や撮影間隔が従来機種よりも大幅に短縮されているなど,ワークフローの向上に貢献する。これら4機種は,5月上旬から順次販売が予定されている。

このほか,デジタルマンモグラフィ「MicroDose Mammography」,超音波診断装置「Aixplorer」,メディカルモニタ「DOME」などが展示された。

Primitus

Primitus

CXDI

CXDI

 

■テラリコン・インコーポレイテッド

医療機関の幅広いニーズに応える新製品「iNtuition REVIEW」を中心に展示

CEOのロバート・テイラー氏と新製品の「iNtuition REVIEW」

CEOのロバート・テイラー氏と
新製品の「iNtuition REVIEW」

テラリコンは今回,画像データを含め医療機関で発生するすべてのデジタルデータの,院内でのより幅広い活用をサポートする新製品として「iNtuition REVIEW」を発表した。iNtuition REVIEWは,電子カルテ端末向けの画像参照ビューワで,Aquarius iNtuition Serverにオプションとして搭載することができる。各種アプリケーションや電子カルテ等と高度に連携し,CTやMRIのボリュームデータのみならず,血管撮影装置や一般撮影装置,超音波画像,波形データ,診療時にデジタルカメラで撮影した画像などを,すべて電子カルテ端末で管理・表示することを可能としている。ボリュームデータに関する同社の高い技術はそのまま継承されており,ビューワ上でボリュームデータを臨床医が自分で簡単に三次元再構成することも可能で,放射線科医の読影支援にとどまらず,臨床医の参照用として,また術前の計画立案などでの有用性が期待されている。

Aquarius iNtuition Serverでは,クライアントビューワの最新版に搭載された新機能が紹介された。なかでも,低線量で撮影したCT画像データのノイズ除去技術“iGENTLE”は,同社独自の技術であり,逐次近似画像再構成法を有さないCT装置で撮影した画像のノイズ除去が可能である。ワークステーションが被ばく低減に貢献するという新しい発想を市場にもたらしたと言え,プロトタイプでの医療機関における検討では,すでに高い評価を得ているという。

このほか,仮想化・クラウドソリューション「iNtuition CLOUD」が紹介された。GO-Global等の電子カルテ仮想端末にも対応し,タブレット端末での参照などにも対応するほか,将来的には,クラウドPACSやクラウド型電子カルテなどとの連携も見据えている。

また,今回のITEMでの展示について,同社CEOのロバート・テイラー氏は,「超多列CTや超高磁場MRIは大規模病院に導入されているが,多くの病院では64列かそれ以下のCTが大部分を占める中で,当社の役割としては,64列もしくはそれ以下のCTなどから出てくる結果に対して,よりハイエンドの装置を使っているかのような結果を出すことに寄与する機能を提供していくことをめざしている。その1つの機能が,低線量CTデータに対するノイズ除去技術iGENTLEであり,また,地域医療連携に関するソリューションもさらに強化していく」と述べた。

iGENTLE適用例(MPR画像) 左:iGENTLEなし 右:iGENTLEあり

iGENTLE適用例(MPR画像)
左:iGENTLEなし 右:iGENTLEあり

iGENTLE適用例(VR画像) 左:iGENTLEなし 右:iGENTLEあり

iGENTLE適用例(VR画像)
左:iGENTLEなし 右:iGENTLEあり

 

お問い合わせ先:
キヤノンライフケアソリューションズ株式会社
営業推進統括本部 医療システム販売推進本部 医画像システム販売推進部
〒113-0034 東京都文京区湯島2丁目17-4
TEL 03-3814-4956 FAX 03-3814-8616
http://www.canon-lcs.co.jp
テラリコン・インコーポレイテッド
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TEL 03-6403-5050 FAX 03-6403-5055
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