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ITEM2014 パナソニック メディカルソリューションズ ブースレポート「Plissimo EX」を中心に,「Plissimo MG」の新機能や,画像映像技術を用いた最新ソリューションを展示

2014-4-24

パナソニック メディカルソリューションズ ブース

パナソニック メディカルソリューションズ ブース

医用画像,画像映像技術を用いたトータルソリューションを提供するパナソニック メディカルソリューションズは,病院向け多機能PACS「Plissimo EX」を中心に展示を行った。また,マンモグラフィ専用画像診断ワークステーション「Plissimo MG」には,新たにサーバ・クライアントタイプが登場したほか,最新アプリケーション“volpara”(参考出品)も紹介。そのほかにも,パナソニック ヘルスケア社のPACS一体化電子カルテシステム「Medicom-HR Ⅲ Plissimo」や,パナソニックグループの最先端技術を生かした4K対応画像参照システム,3D LCDモニタを組み合わせた手術支援システム「Plissimo Era」を出品した。(4月13日取材)

●医用画像管理をトータルシステムで提供するPlissimo EX

クラウドサービスRad-Rad Storageも始まったPlissimo EX

クラウドサービスRad-Rad Storageも始まったPlissimo EX

病院向け多機能PACSのPlissimo EXは,汎用性・拡張性・信頼性を兼ね備えたPlissimoシリーズの代表的なシステムである。ビューワは高速での画像表示を特長としているほか過去検査比較やスライス厚の自動同期など,高性能な機能を搭載。データベース上に蓄積された画像や検査結果の検索機能に加え,医療機関同士の連携もサポートしている。
今回紹介されたのは,京都メディカルラボと連携した遠隔読影診断サービス“Rad-Rad”と,クラウド型の医用画像ストレージサービス“Rad-Rad Storage”。
Rad-Radはデータセンター,依頼元,読影医間で,安全で使いやすい遠隔読影サービスを提供。検査ごとの画像枚数や比較読影による加算をなくし,依頼件数が少ない医療施設でも導入しやすい料金体系にしている。Rad-Rad Storageは,バックアップ画像サーバ機能をクラウド環境で実現することで,サーバの導入・維持・交換費用を削減できるメリットがある。
併せてWebワークリストシステム“Plissimo WW”とiOS対応のタブレットビューワ“Plissimo VT”も展示された。Plissimo WWは事前にオーダ情報を登録することで,検査の簡易予約を行うシステム。Plissimo VTはタブレット特有の操作性と軽快なポータビリティが特長で,患者や家族へ画像を参照しながら病状を説明できるようになる。

遠隔地からの診断支援にも利用できるPlissimo VT

遠隔地からの診断支援にも利用できるPlissimo VT

 

●マンモグラフィ専用画像診断ワークステーションPlissimo MGに搭載予定の
乳腺密度評価ソフトvolparaを参考出品

トモシンセシス表示にも対応したPlissimo MG

トモシンセシス表示にも対応したPlissimo MG

マンモグラフィ専用画像診断ワークステーションのPlissimo MGでは,これまでのワークステーションタイプに加え,医療現場からのニーズに応え,拡張性に優れたサーバ・クライアントタイプのPlissimo MGが初出展された。スタンドアロンではなくネットワーク対応とすることで複数の端末で読影できるなど,施設の運用に応じたシステムが構築できる。
また,Plissimo MGに搭載できる最新アプリケーションとして,全自動三次元乳腺密度評価ソフトvolpara(参考出品)のデモンストレーションも行われた。volparaは,マンモグラフィの診断能を低下させる原因のひとつであり,日本人に多く見られるデンスブレストに対する新たなソリューション。乳房の体積と乳腺の体積,乳腺密度を解析し数値化,三次元表示することで,読影者により判断が異なっていたデンスブレストに客観性と再現性を持たせることに成功した。このソフトを用いることでデンスブレストの被検者が精査を納得して受けられるきっかけになると期待される。

読影を効率化するPlissimo MGの専用インターフェイス

読影を効率化するPlissimo MGの専用インターフェイス

デンスブレストの診断を支援するvolpara

デンスブレストの診断を支援するvolpara

 

●パナソニックグループの最新画像・映像技術を用いた4K対応画像参照システムと
今後のニーズが期待される三次元術前シミュレーションシステム

また,ブースでは最新画像・映像技術を用いた4K対応画像参照システムと,手術支援画像システムのPlissimo Eraに3D LCDモニタを組み合わせ立体視表示が可能な三次元術前シミュレーションシステムも展示された。
4K対応画像参照システムは,3840×2160pixel,65インチの大型4Kモニタと4Kタブレットを連携させて紹介。モニタで表示された画像をタブレットで参照するだけでなく,タッチパネル操作での書き込みを反映させることができるなど,カンファレンスや手術室での利用が想定される。
また,CT・MRIの検査画像から三次元画像を作成して,手術シミュレーションを行うためのシステムであるPlissimo Eraは,3D LCDモニタとの組み合わせにより立体視表示が可能となり,臓器と血管の位置関係をより正確に把握することができるようになった。これにより,実際の手技により近い術前シミュレーションを実現している。また,多画面表示や二次元画像と三次元画像の並列表示にも対応。今後は医学教育への応用や,2014年度の診療報酬改定で画像等手術支援加算などが見直されたことから,さらにニーズは高まっていくと考えられる。

カンファレンスのほか手術室での利用も期待できる4Kモニタと4Kタブレット

カンファレンスのほか手術室での利用も期待できる
4Kモニタと4Kタブレット

専用の3D眼鏡により立体視できる3Dモニタは手術支援や医学教育に有用

専用の3D眼鏡により立体視できる3Dモニタは
手術支援や医学教育に有用

 

●お問い合わせ先
パナソニック メディカルソリューションズ株式会社
住所:大阪府門真市松生町1-15
TEL:06-6905-4161
URL:http://panasonic.co.jp/hcc/phc/phcms


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