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ITEM2014 テクマトリックス ブースレポート高い信頼性と拡張性を持つITクラウドサービス「NOBORI」,新ファイル送信サービス「NOBORI-EX」などを紹介

2014-4-24

テクマトリックス ブース

テクマトリックス ブース

テクマトリックスは,「THE SMALL IS NEW BIG」をブーステーマに,ITクラウドサービスの「NOBORI」のリリース後,現在まで安定稼働している信頼性の高さをPRした。NOBORIは国内約150施設に導入され,クリニックから300床以上の大規模病院まで,規模を問わない連携が可能。専用のアプライアンス「NOBORI-CUBE」は,コンパクトでスタイリッシュなデザインを採用している。ITEM2014では,ブースデザインとしてNOBORI-CUBEの5色の筐体を各所に表現することで,導入のしやすさを印象づけた。
また,ブースでは,「NOBORIの紹介」,今夏開始予定のファイル送信サービス「NOBORI-EXサービス開始案内」「遠隔読影インフラサービス医知悟」の3つのテーマでステージでのプレゼンテーションを行い,来場者の視線を引きつけていた。(4月13日取材)

3サービスの紹介が行われたステージ

3サービスの紹介が行われたステージ

 

●医療情報プラットフォームとして,NOBORIの柔軟性とさらなる拡張性をアピール

高い拡張性が評価されているITクラウドサービスのNOBORI

高い拡張性が評価されているITクラウドサービスのNOBORI

NOBORIは,セキュアに医療情報を保管・利活用できるクラウドPACSサービス。検査画像をはじめ,大量に得られる医療情報を外部データセンターで安全に管理する。データセンターは,東日本と西日本の2拠点で多重保管。導入時は,専用のアプライアンスサーバのNOBORI-CUBEをレンタル機器として設置するだけで,初期投資や院内大規模サーバの設置が不要である。NOBORI-CUBEは,コンパクトな筐体を組み合わせることで,施設規模を問わない拡張性の高いシステム構築が実現する。システムの拡張時は,契約プランの変更のみで,数年おきの買い替えなども不要。HIS情報と連携し,データセンターに保管しているデータを事前に取り寄せる“Smart-Retrieve”機能を実装し,過去画像の参照もストレスなく行える。
施設間連携にも対応し,スムーズなグループ施設間連携や地域医療連携の構築を目的に,導入施設が拡大しているという。NOBORIを利用している施設間では,症例データベースなどのデータ共有が可能である。指定した症例の画像やレポートの公開ができ,公開内容や公開する相手の指定も容易に行える。必要に応じて連携施設のPACSにデータを取り込むことも可能で,各施設での診察業務の効率化を図れる。また,DICOM画像・レポート,パソコン上のあらゆるファイルを簡単に登録,共有できることで,ティーチングファイルやカンファレンス支援機能を用いて研究・学会を目的とした個人的な情報収集,教育・学習のための情報共有など,幅広いシーンで利用できる。
NOBORIのビューワは,柔軟な設定機能で放射線科に限らず各診療科において,簡便な操作性を実現している。標準のパッケージで,従来は専用ワークステーションが必要だったPET/CT,マンモグラフィ,歯科など特殊画像表示にも対応。レポーティングは,放射線部門に限定せず,院内全体での利用を想定したシステムになっており,所見入力画面のレイアウトや帳票出力など幅広いニーズに対応する。
同社では,NOBORIの持つ柔軟かつ高い拡張性を生かし,クラウドPACSにとどまることなく,医療情報全般のITクラウドサービスを提供し,医療情報プラットフォームへと拡大・発展させていく予定。セキュアな環境下で,より幅広い施設間横断するような連携を行うことにより,広域医療統計への活用をはじめとする,医療情報データの有効活用の実現をめざす。

NOBORIを使用した施設間連携での公開データ一覧

NOBORIを使用した施設間連携での公開データ一覧

症例データベースなどの利便性の高い機能を踏査

症例データベースなどの利便性の高い機能を踏査

 

コンパクトな専用アプライアンスNOBORI-CUBE

コンパクトな専用アプライアンス
NOBORI-CUBE

 

●まもなくサービス開始を開始する医師向けのファイル送信サービスNOBORI-EX

NOBORI-EXは,医師向けの大容量ファイル送信サービス。無料のサービスで,NOBORIのインフラを使用し,大切な医療情報のデータを暗号化・ファイル分散して,高いセキュリティでの送受信が可能になる。現在,医療情報専用のファイル転送サービスはなく,医療情報を安心して送受信したいというユーザーの声を受けてサービス開始することになった。OSはWindowsとMacOSに対応している。シンプルな送受信画面で,宛先,件名,メッセージを入れて医療データを送信。受信側の医師は,別のサイトにアクセスすることなく,アプリケーションからワンクリックでデータをローカルに取り込むことが可能である。医師のみが利用できるネットワークサービスとして,専門医へのコンサルティング依頼などでの活用が期待される。

シンブルで使いやすいNOBORI-EXのデータ送受信画面

シンブルで使いやすいNOBORI-EXのデータ送受信画面

 

●遠隔画像診断・支援環境のレンタルサービス医知悟

2008年からサービスを開始した医知悟は,現在国内外約350拠点と接続。月間読影件数は,35万件を超える。
加入時には,遠隔画像診断用の専用通信BOX「iCOMBOX」が医療機関と読影医の双方に届けられる。iCOMBOXは,NOBORIと同じ筐体を使用。コンパクトなBOXには,遠隔画像診断に必要な機能が集約されている。DICOMサーバ,過去画像の自動検索や添付機能,画像ビューワ,レポートシステム,Webサーバ機能,依頼送受信管理機能,匿名可・暗号化・圧縮転送機能,通信セキュリティ対策,月次読影料集計機能などが標準装備。NOBORIの導入施設であれば,連携も容易でNOBORIの契約増加とともに,医知悟サービスの加入も拡大しているという。

サービス利用者が増えている医知悟で使用するiCOMBOX

サービス利用者が増えている医知悟で使用するiCOMBOX

 

●お問い合わせ先
テクマトリックス株式会社
住所:東京都港区高輪4-10-8
TEL:03-5792-8610
URL:www.techmatrix.co.jp
   http://nobori.in/


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