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ITEM2018 EIZO ブースレポート 「EIZOはプレシジョン・メディシンを『面』で支える」をテーマに,「RadiForce GX560 MammoDuo」や手術向け映像支援ソリューション「CuratORシリーズ」新製品などを展示

2018-4-25

EIZOブース

EIZOブース

EIZOのテーマは,「EIZOはプレシジョン・メディシンを『面』で支える」。診断検査モニター・手術室向けモニター・システムインテグレーション事業などのさまざまな“面”で,昨今注目を浴びているプレシジョン・メディシン(精密医療)に貢献することをめざすものだ。展示内容としては,医用画像表示モニターの新製品や,手術室向け映像支援ソリューション「CuratORシリーズ」の新製品,EIZOメディカルソリューションズ社のITインフラストラクチャソリューションなどの紹介を行った。医用画像表示モニターでは,2018年4月5日に発表した,2面構成21.3型モノクロモニター「RadiForce GX560 MammoDuo」をブース中央に配置した。
また,ハイブリッド手術室向け映像支援ソリューションコーナーでは,新製品の手術・内視鏡用4Kモニター「CuratOR EX3140」,手術・内視鏡用3Dモニター「CuratOR EX3220-3D」を並べて紹介した。
さらに,被ばく線量管理システム「DOSE MANAGER」のコーナーを設けたほか,EIZOモニターとHPミニワークステーションをセットにした製品のアピールも行った。

●RadiForce GX560 MammoDuo

ブース中央に,新製品のRadiForce GX560 MammoDuoを展示した。5メガピクセルモノクロモニター「RadiForce GX560」2面を専用スタンドで一体化させ,マンモグラフィや乳房トモシンセシス画像の比較読影を可能にした。画質面の追究だけでなく,作業効率向上のため,“Work-and-Flow”機能のうち“Point-and-Focus”機能と“Switch-and-Go”機能を搭載している。Point-and-Focus機能はマウスとホットキー操作により,表示している医用画像の関心領域のみをフォーカスし,輝度・階調を調整することで読影に集中しやすくなる。Switch-and-Go機能は,別々のシステム(例えば,読影用と電子カルテ用端末)でそれぞれ必要だったモニター・キーボード・マウスを切り替え機能により1組みに集約できる。マウスのカーソルを画面の所定の位置に移動させるだけで,使用したい端末の操作に瞬時に切り替えることができ,作業効率が向上する。さらに,低温ポリシリコン液晶パネルの採用により,2500cd/m2に高輝度化。キャリブレーション推奨輝度 最大1000cd/m2の維持を5年間保証する。また,コントラスト比1700:1で白浮きを抑えた明瞭な黒色での表現が可能である。モニターには,読影室向け間接照明「RadiLight」も取り付け,併せて紹介した。

2面構成21.3型モノクロ医用画像表示モニター「RadiForce GX560 MammoDuo」

2面構成21.3型モノクロ医用画像表示モニター「RadiForce GX560 MammoDuo」

 

“Point-and-Focus”機能

“Point-and-Focus”機能

 

●被ばく線量管理ソリューションコーナー

EIZOメディカルソリューションズと共同のソリューションとして,被ばく線量管理システムDOSE MANAGERを提案した。マルチモダリティやPACSからRDSR(Radiation Dose Structured Report)を受信・自動取得し,Dose Report(被ばく線量レポート)を検査単位に作成できる。これにより,診療放射線技師による線量コントロールのためのエビデンスの提供や,医師によるインフォームド・コンセントのための被ばく線量情報の提供を実現する。市販されている同様の製品には外資系メーカー製品が多いが,EIZOは国内で製品開発を行っているため,日本語表示など,日本の施設での使い勝手を考慮している。

被ばく線量管理システム「DOSE MANAGER」

被ばく線量管理システム「DOSE MANAGER」

 

●統合基盤ソリューションコーナー

EIZOメディカルソリューションズの統合基盤ソリューションコーナーでは,シンプルでスケーラブルな仮想化基盤を実現するハイパー・コンバージド・インフラ「Nutanix」や,必要な時に必要なだけ容量を拡張可能なスケールアウト型ストレージ「Cloudy NAS/GLS」など,医療機関における拡張性の高いストレージ製品が紹介された。

統合基盤ソリューションコーナーのサーバー製品群

統合基盤ソリューションコーナーのサーバー製品群

 

●ハイブリッド手術室映像支援ソリューションコーナー

手術向け映像支援ソリューションCuratORシリーズを紹介するコーナーでは,新製品の31.1型手術・内視鏡用4KモニターCuratOR EX3140, 手術・内視鏡用3DモニターCuratOR EX3220-3Dを展示。
EIZOは,2016年にパナソニックヘルスケア社(2018年4月にPHCに社名変更)から手術内視鏡モニターの事業部を譲り受け,EIZOならではの技術を融合させて製品開発に注力しており,2017年7月からEIZOブランドでの手術・内視鏡モニターを発表している。展示した両製品ともに,保護パネルで覆ったフルフラットデザインで清掃しやすいほか,スイッチをすべて底部に配置することで,手術中に接触した際の誤作動を防ぐことができる。
CuratOR EX3220-3Dは,発光効率の優れたLEDバックライト搭載パネルを使用し,高輝度(650cd/m2),高コントラスト比(1400:1)を実現。さらに高解像度フルHD対応で,内視鏡や手術顕微鏡などの奥行き感,立体感が求められる高精細な3D手術映像を忠実に再現する。
CuratOR EX3140は,フルHDの4倍の4K UHD(横3840×縦2160ピクセル)解像度に加え,広い表示色域も備えているため,高い解像度の手術映像を高精細かつ鮮明に再現する。また,独自に開発した映像鮮鋭化技術“Smart Resolution with Sparse Coding(S.R.S.C.)”を搭載。これにより,従来の内視鏡や顕微鏡手術カメラで撮影したフルHDの映像も,モニターの4K UHD解像度を生かして遅延なく高精細に表示する。

ハイブリッド手術室映像ソリューションコーナー

ハイブリッド手術室映像ソリューションコーナー

 

手術・内視鏡用4Kモニター「CuratOR EX3140」

手術・内視鏡用4Kモニター「CuratOR EX3140」

 

手術・内視鏡用3Dモニター「CuratOR EX3220-3D」

手術・内視鏡用3Dモニター「CuratOR EX3220-3D」

 

●EIZOモニター+HPミニワークステーション

EIZOは今回,独自開発のアダプタを用いることで,モニターとHP社のミニワークステーションを組み合わせて省スペース化を図る提案を行った。ブースでは,8メガピクセル電子カルテ画像表示モニター「RadiForce MX315W」の背面に,新製品の小型端末取付用VESAアダプタ「PCSK-R1」で「HP Z2 Mini G3 Workstation」を取り付けたセット商品を紹介。正常な映像表示・動作と取り付けた状態での転倒安全性については互換性検証ずみで,省スペースかつパワフルなデスクトップ環境を提供する。

「RadiForce MX315W」の背面に,小型端末取付用VESAアダプタ「PCSK-R1」で「HP Z2 Mini G3 Workstation」が取り付けられている。

「RadiForce MX315W」の背面に,小型端末取付用VESAアダプタ「PCSK-R1」で
「HP Z2 Mini G3 Workstation」が取り付けられている。

 

PCSK-R1取り付け部を側面から見た様子

PCSK-R1取り付け部を側面から見た様子

 

●お問い合わせ先
社名:EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL:営業1部 メディカル課 03-5764-3404
URL:http://www.eizo.co.jp/

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