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ITEM 2019 アンフォースレイセイフ ブースレポート 半導体技術により非接触で高感度・高精度にX線を測定する「RaySafe X2シリーズ」を中心に展示

2019-4-26

アンフォースレイセイフブース

アンフォースレイセイフブース

アンフォースレイセイフは,親会社であるフルークバイオメディカルと,グループ企業である長瀬ランダウアの製品も含めて,X線を用いた画像診断装置の線量管理や医療従事者の被ばく管理のための製品群を展示した。これらのうち,アンフォースレイセイフ社の「RaySafe X2シリーズ」は,半導体技術により非接触で高感度・高精度なX線測定が可能なほか,医療従事者の個人線量をモニタリングする「RaySafe i2」なども含めて,非常に小型で使いやすいことなどがアピールされた。このほか,サーベイメータの上位機種として,検出器に半導体とGM管の両方を搭載したハイブリッドサーベイメータが参考出品された。

フルークバイオメディカルと長瀬ランダウアの製品も併せて展示

フルークバイオメディカルと長瀬ランダウアの製品も併せて展示

 

半導体技術を採用したX線測定器「RaySafe X2シリーズ」

半導体技術を採用したX線測定器「RaySafe X2シリーズ」

 

●シンプルな操作性で高感度・高精度なX線測定が可能な「RaySafe X2シリーズ

RaySafe X2シリーズには,フルモダリティに対応する「RaySafe X2」と,特定ニーズ向け単一モダリティ対応機として,一般撮影・透視用の「RaySafe X2 Solo R/F」,歯科用の「RaySafe X2 Solo DENT」がラインアップされている。
RaySafe X2は,同社の主力製品である多機能モデルで,センサーを付け替えるだけさまざまなX線装置での測定が可能である。センサーは,一般撮影・透視用の「R/Fセンサー」,CT用の「CTセンサー」,マンモグラフィ用の「MAMセンサー」,モニタなどの輝度・照度測定用の「ライトセンサー」,漏洩線量・散乱線量測定用の「X2サーベイセンサー」があり,いずれも小型・軽量なものとなっている。R/Fセンサーは,置く方向に依存せず,X線が照射される位置に設置し本体の電源を入れるだけで,線量,線量率,管電圧,半価層(HVL),総濾過,照射時間,パルス数,パルスレートなど,必要な測定が1回の照射で可能である。CTセンサーは,専用のスタンドを使用するか,ファントム内にそのまま設置して照射するだけで,線量,線量率などのほか,線量率波形も測定できる。そのほかのセンサーでも同様に,簡単な測定を実現している。さらに,装置本体はタッチパネル式で直感的に操作でき,以前行った照射データとの比較なども容易に可能である。PC専用のソフトウエアを使用すれば測定データの分析もできるため,Excelなどでのレポート作成も簡単に行うことができる。
また,特定ニーズ向けで一般撮影・透視用のRaySafe X2 Solo R/Fでは,RaySafe X2のR/Fセンサーと同等の測定が可能。歯科用のRaySafe X2 Solo DENTでは「X2パノラマホルダー」を使用することで,パノラマ装置の幅の狭いX線照射野内にも簡単かつ正確にセンサーを設置でき,歯科用アプリケーションにおけるすべてのX線パラメータの測定を容易に行うことができる。

フルモダリティに対応する「RaySafe X2」

フルモダリティに対応する「RaySafe X2」

 

特定ニーズ向けで一般撮影・透視用の「RaySafe X2 Solo R/F」

特定ニーズ向けで一般撮影・透視用の「RaySafe X2 Solo R/F」

 

歯科用の「RaySafe X2 Solo DENT」と「X2パノラマホルダー」(右)

歯科用の「RaySafe X2 Solo DENT」と「X2パノラマホルダー」(右)

 

●手軽に持ち運んでX線の測定が可能な多機能X線測定器「RaySafe ThinX」

RaySafe ThinXは,ポケットに入れて持ち運ぶこともできる小型の多機能X線測定器で,主に一般撮影・透視装置などのX線測定を簡便に行うことができる。本体とセンサーが一体型となっており,RaySafe X2のR/Fセンサーと同様に置く方向に依存せず,1回の照射で基本的なX線パラメータを測定できる。また,測定後,リアルタイムに結果が液晶ディスプレイに表示されるため,一切の操作や設定が不要であるなど使い勝手に優れており,装置の日常管理に最適な製品である。

小型の多機能X線測定器「RaySafe ThinX」

小型の多機能X線測定器「RaySafe ThinX」

 

●医療従事者の散乱線被ばく情報をリアルタイムに確認できる「RaySafe i2」

RaySafe i2は,「i2個人線量計」と「i2リアルタイムディスプレイ」で構成されたリアルタイム被ばく測定システム。小型・軽量の個人線量計を身につけるだけで,個人の散乱線被ばくを1秒ごとに測定してワイヤレスでディスプレイに転送し,リアルタイムに確認することができる。個人線量計は着用しやすく,色別に名前を設定可能。また,ディスプレイは被ばく状況がカラーのグラフで表示されるほか,ユーザーごとの累積線量などもひと目でわかりやすくなっている。PC専用の“i2ソフトウエア”を用いれば,時系列での被ばく状況などのデータ分析も可能である。
このほか,長瀬ランダウアの製品として,眼の水晶体被ばく線量を測定する線量計や,患者の被ばく線量を医療機関自身で管理可能とするOSL線量計測定システムなどが展示された。

個人の被ばく線量をリアルタイムに測定する「RaySafe i2」

個人の被ばく線量をリアルタイムに測定する「RaySafe i2」

 

眼の水晶体被ばく線量を測定する線量計「ビジョンバッジ」(長瀬ランダウア社製)

眼の水晶体被ばく線量を測定する線量計「ビジョンバッジ」(長瀬ランダウア社製)

 

OSL線量計測定システム「microStarⅡ」(長瀬ランダウア社製)

OSL線量計測定システム「microStarⅡ」(長瀬ランダウア社製)

 

●サーベイメータは上位機種の新製品を参考出品

サーベイメータは,フルークバイオメディカル社の電離箱式サーベイメータ「451B」と,今回は参考出品となった上位機種のハイブリッドサーベイメータ「RaySafe 452」が展示持された。RaySafe 452は,検出器に半導体とGM管の両方を搭載したことで,空間の線量率と表面汚染測定の両方を1台で行うことができる。X線装置の漏洩X線の測定や,放射線管理区域内の環境測定などが可能なほか,従来の電離箱式では測定できなかった放射線の平均エネルギーなど,半導体技術を生かした新しいパラメータの測定も可能となっている。

参考出品されたハイブリッドサーベイメータ「RaySafe 452」

参考出品されたハイブリッドサーベイメータ「RaySafe 452」

 

フルークバイオメディカル社製の電離箱式サーベイメータ「451B」

フルークバイオメディカル社製の電離箱式サーベイメータ「451B」

 

●X線 / 光照射野のアライメントをリアルタイムに確認する「RaySafe DXR+」

RaySafe DXR+は,一般撮影装置やマンモグラフィにおけるX線照射野と光照射野のアライメント測定のためのツール。RaySafe DXR+を照射野内に設置しX線を照射すると,自動で電源がオンになって測定され,すぐに結果が表示されるなど,使い勝手に優れた製品となっている。

X線 / 光照射野アライメント用ツール「RaySafe DXR+」

X線 / 光照射野アライメント用ツール「RaySafe DXR+」

 

●お問い合わせ先
社名:アンフォースレイセイフ株式会社
住所:〒108-6106 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟6階
TEL:03-6714-3033
FAX:03-6714-3028
URL:www.raysafe.com


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