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ITEM2022 島津製作所 取材速報 AI技術などを活用した製品,ソフトウエアで医療現場の業務効率向上を支援

2022-4-16

島津製作所ブース

島津製作所ブース

島津製作所は,人工知能(AI)などの新しい技術を活用し,医療現場の効率を向上させる提案を行った。
回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version cタイプ」に搭載可能な“遺残確認支援ソフトウエアSmart DSI”は,AIの深層学習を用いて体内の異物を色づけて強調表示する。術後の遺残物の見逃し防止を支援し,効率的なチェックを可能にする。AIを用いたソフトウエアとしては,X線TVシステム「SONIALVISION G4」で提供されるトモシンセシスアプリケーション“T-smart PRO”と,腰椎骨密度測定を支援するアプリケーション“SmartBMD AI Assist”も紹介した。T-smart PROは,視認性の良い再構成画像のパラメータ設定や再構成範囲の設定をAIにより自動化することで,検査時間の短縮に貢献する。また,SmartBMD AI Assistは,深層学習を応用したAIにより迅速・高精度な骨のセグメンテーションを可能にした。従来,マニュアルで行っていた解析作業をAIで支援することで,オペレータの作業時間や手間を大幅に削減することができる。

AIの深層学習を用いた“遺残確認支援ソフトウエアSmart DSI”

AIの深層学習を用いた“遺残確認支援ソフトウエアSmart DSI”

 

Smart DSIを搭載可能な「MobileDaRt Evolution MX8 Version cタイプ」

Smart DSIを搭載可能な「MobileDaRt Evolution MX8 Version cタイプ」

 

X線TVシステムの最上位機種「SONIALVISION G4」

X線TVシステムの最上位機種「SONIALVISION G4」

 

トモシンセシスアプリケーション“T-smart PRO”

トモシンセシスアプリケーション“T-smart PRO”

 

精度の高いセグメンテーションが可能な“SmartBMD AI Assist”

精度の高いセグメンテーションが可能な“SmartBMD AI Assist”

 

発売されたばかりの血管撮影システム「Trinias」の最上位機種は,AI技術を用いた画像処理技術を世界で初めて血管撮影装置に搭載した。デバイスの視認性を向上させる画像処理技術“SCORE Opera”により,透視の線量を下げて手技を行うことができ,術者の被ばくリスクを低減する。手技で使用するさまざまな機能をタッチパネルにカスタマイズすることができる点も特長である。ブースでは,血管撮影室をイメージして大きいスクリーンを配置し,手技における多様なCアームの動きや画像表示を映像で紹介することで,操作性の高さをアピールした。

血管撮影システム「Trinias」の最上位機種では被ばく低減や使いやすさが進化

血管撮影システム「Trinias」の最上位機種では被ばく低減や使いやすさが進化

 

2022年1月に発売された「FLEXAVISION F4 Package」は初めての実機展示となった。フルサイズFPDを搭載したX線テレビシステムで,FPDをワイヤレス運用(オプション)にすることで一般撮影にも対応し,同室内に立位スタンドを設置するなどして透視検査室と一般撮影室を一体化することができる。

透視検査と一般撮影を統合できる「FLEXAVISION F4 Package」

透視検査と一般撮影を統合できる「FLEXAVISION F4 Package」

 

●お問い合わせ先
社名: 株式会社島津製作所
URL:https://www.med.shimadzu.co.jp/