2026-4-18
キヤノンメディカルシステムズブース
キヤノンメディカルシステムズは,「Meaningful innovation. Made possible.」をテーマに,ヘルスケアITがハブとなって各モダリティがつながることをイメージしたレイアウトのブースを展開した。CTやMRIの新製品をはじめ,医療課題の解決をめざしてAIを活用した画像診断機器やソリューション,サービスをアピールした。
初日には国産初のフォトンカウンティングCT「Ultimion」のアンベールイベントが行われ,4月1日に代表取締役社長に就任した堀 雄彦氏が挨拶に立った。堀氏は,4月よりキヤノンメディカルシステムズが国内の販売およびサービスを担う会社として新たな一歩を踏み出したことを踏まえ,「これからも医療現場に最も近い立場から製品・サービスの価値を確実に届ける役割を果たしていく」との抱負を語った。また,イベント後には瀧口登志夫代表取締役会長が記者の囲み取材に対応した。
堀 雄彦 代表取締役社長
瀧口登志夫 代表取締役会長と「Ultimion」
2機種のモックアップが展示されたCTエリアで初日に初披露されたのが,国産初のフォトンカウンティングCT「Ultimion(アルティミオン)」だ。テルル化亜鉛カドミウム(CZT)を用いたフォトンカウンティング検出器「PhotonClarity」と新開発のX線管球,大容量データ転送技術,高精細イメージング技術により,高分解能画像やスペクトラル画像の取得,被ばく線量の低減を可能にする。AIを活用した自動化技術「INSTINX」も実装し,ワークフロー向上もサポートする。ブースでは,3月からUltimionで臨床研究を進めている国立がん研究センター東病院の画像も多数展示されている。
また,発売から1年が経過したマルチポジションCT「Aquilion Rise」も展示された。臥位・立位・座位の3体位の撮影に1台で対応する新たな価値を提供しており,片持ちガントリ機構や患者誘導チルトなどユニークな動作機構をデモンストレーションで紹介した。高齢社会でニーズの高まる機能的疾患の評価を立位で行うことができ,健康寿命延伸に貢献するモダリティとして注目されている。
国産初のフォトンカウンティングCT「Ultimion」
「Aquilion Precision」(上)と比べても高いZ軸解像度特性を有するUltimion(下)
マルチポジションCT「Aquilion Rise」
MRIは,3月に発売された3Tのフラッグシップモデル「Vantage Centurian / Precious Edition」と,1.5T「Vantage Fortian」が展示された。Vantage Centurian / Precious Editionは,最新ソフトウェア「Ver.12」と,自社開発マグネットを搭載。Ver.12では,超解像画像再構成技術「PIQE」が3Dシーケンスへと拡大したほか,自由呼吸下でのダイナミック撮像を実現する「Breath Resistant Dynamic」や,DWI特有のノイズを低減する「Complex Signal Average DWI」などのAIソリューションに対応し,被検者や操作者の負担の軽減,再現性・効率性の向上を支援する。
3Tのフラッグシップモデル「Vantage Centurian / Precious Edition」
新しいサービスとして,5月より提供を開始する画像診断装置のデータ管理ソリューション「FlexSync」を紹介した。院内にあるCTやMRI,アンギなどキヤノン社製画像診断装置の装置情報をクラウド上で一元管理し,ダッシュボードやグラフで情報を表示する。稼働状況の見える化,セキュリティパッチ管理の機能もあり,装置管理の判断をスマートにすることで,患者ケアに集中できる環境づくりに貢献する。
データ管理ソリューション「FlexSync」の特長
ヘルスケアITエリアでは,医用画像解析3Dワークステーション「Abierto Vision」をはじめとした製品ラインアップを紹介した。キヤノンではこの春,国内向けのヘルスケアIT製品を「Abierto」ブランドに統合することを発表し,PACSやRISもAbiertoのブランド名を冠したソリューションとして展開していくことをアピールした。
ヘルスケアIT製品の「Abierto」ブランドへの統合をPR
このほか,X線システムでは,血管撮影装置「Alphenix Sky+」と,PIQE や体動補正技術「CLEAR Motion」を使用可能なADCT「Aquilion ONE」を組み合わせたAngio CTを展示した。広範囲・高速撮影・高分解能のCTと組み合わせることで,より高次元のIVR環境を提供する。また,一般X線撮影システムでは,「Radrex i5 / Flex Edition」に骨密度測定オプションが登場したことをアナウンスした。
●お問い合わせ先
社名:キヤノンメディカルシステムズ株式会社
住所:栃木県大田原市下石上1385番地
TEL:0287-26-5100
URL:https://jp.medical.canon
