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ITEM2026 ジェイマックシステム ブースレポート 「Your Voice, Creating Value.~あなたの声に応え,医療現場の確かな未来を築く。~」をテーマに,放射線部門システムの機能強化をアピール

2026-4-28

ジェイマックシステムブース

ジェイマックシステムブース

ジェイマックシステムは,「Your Voice, Creating Value.~あなたの声に応え,医療現場の確かな未来を築く。~」をテーマに出展した。同社は長年にわたり放射線部門システムを手がけ,医療のIT化,DXを支えてきた。その強みは,医療現場のニーズを的確にとらえて,速やかに製品化やアップデートにつなげてきたことだ。今回の展示テーマにもジェイマックシステムのそうした姿勢が表れている。近年では,人工知能(AI)にも力を注いでおり,2025年11月には,画像診断支援AIを手がけるエルピクセルとの間でPACS「XTREK Series」と「EIRL」の販売提携契約を締結。両社製品を連携させて全国展開していくことを発表した。今回のITEMでは,「あなたの声」に応えて,業務の効率化や画像診断の質の向上につながるために機能強化を図った核医学画像診断用画像融合システム「FUSION Plus」,検像システム「XTREK QA ADVAN」,読影レポートシステム「LUCID」,RIS「ACTRIS」をアピールしたほか,北海道大学とのAIの共同研究の成果を紹介した。

●画像処理の自動化で核医学検査・診断を支援する核医学画像診断用画像融合システムFUSION Plus

核医学画像診断用画像融合システムFUSION Plusは,PET稼働施設の50%近くが導入している,高い実績を有している。今回は画像再構成機能を中心にアピールした。
FUSION Plusは,ルーチンの画像処理プロトコールをあらかじめ登録しておくことで,画像再構成・切り出し作業を簡略化することができる。核医学検査では,検査後の画像再構成などに時間を要しており,作業の省力化,効率化が求められている。FUSION Plusでは,検査後の画像再構成処理などを設定しておくことで,撮像後にワンクリックで実行され,担当技師は確認・転送作業に集中できるようになる。さらに,読影医自身が読影室でFUSION Plusを用いてフュージョン画像の再構成を行い,診断に活用するといったことが可能である。これにより読影の効率化と質の向上を図れる。

画像処理の自動化により診療放射線技師と医師のワークフローを向上させる核医学画像診断用画像融合システム「FUSION Plus」

画像処理の自動化により診療放射線技師と医師のワークフローを向上させる核医学画像診断用画像融合システム「FUSION Plus」

 

●自動処理機能を強化した検像システムXTREK QA ADVAN

PACSソリューションXTREK Seriesの検像システムXTREK QA ADVANは,自動転送・自動処理機能を強化した。モダリティから送られてきた画像が検像システムに到達した時点で,あらかじめ設定しておいた一連の処理が自動的に実行される設計となっている。これにより,診療放射線技師が行っていた判別・振り分け作業を省力化できる。
例えば,造影と非造影のデータが同一シリーズに混在した状態で送信され,診療放射線技師が仕分けをしているという場合も,XTREK QA ADVANでは,撮影部位の位置情報や撮影タイミングなどのDICOM情報を基に,自動的に2つのシリーズへ振り分ける。同様に,MRIの拡散強調画像(DWI)におけるb値の違いによってシリーズが混在してしまう場合も,設定した条件に従ってデータを自動的に整理する。DICOMタグ情報の自動書き換えにも対応しており,施設の運用ルールに合わせた形でメタデータを整形することも可能だ。これらの設定は,導入時にジェイマックシステムのスタッフがヒアリングを行い,施設の運用に最適化する。また,導入後にユーザー自身が設定を変更することもできる。

自動処理機能により検像業務の効率化を図れる検像システム「XTREK QA ADVAN」

自動処理機能により検像業務の効率化を図れる検像システム「XTREK QA ADVAN」

 

●ダークモード搭載で読影室の環境に配慮した読影レポートシステムLUCID

読影レポートシステムのLUCIDは,ユーザーからの要望に応え,ユーザーインターフェイスにダークモードを追加した。従来は明るい白地を基調とした画面を採用していたが,放射線科の読影室は一般的に照明を落とした暗めの環境が多く,そのような部屋の中での画面だけが強く光って目立つと,読影医の目の疲労につながるという課題があり,ユーザーからも暗い色合いの画面を望む声が寄せられていた。
そこで,今回のアップデートでは,黒色と紺色も設定できるようにした。従来の白地パターンと合わせて計3種類のカラーテーマから,施設の環境や個人の好みに応じて選択できる。このダークモードは既存ユーザーにもバージョンアップにより提供される。

LUCIDのダークモードの黒色画面

LUCIDのダークモードの黒色画面

 

LUCIDのダークモードの紺色画面

LUCIDのダークモードの紺色画面

 

 

●STAT画像報告,チャット機能,汎用チェックリストでタスク・シフト/シェアを支援するACTRIS

RISのACTRISは,今回のITEMにおいてSTAT画像報告機能,汎用チェックリスト機能,そして新機能であるチャット機能の3機能を中心に紹介した。これらはいずれもタスク・シフト/シェアの推進を背景に開発・強化された機能である。
2021年10月の診療放射線技師法改正により診療放射線技師の業務範囲が拡大し,2023年6月には「生命予後にかかわる緊急性の高い疾患の画像(STAT画像)所見報告ガイドライン」が策定された。このガイドラインを受け,ジェイマックシステムはACTRISにSTAT画像報告機能を実装。RIS上に設置されたボタンをクリックすると所見報告ウィンドウが展開され,あらかじめ用意されたマスターから所見項目を選択・入力することで,迅速かつ効率的に報告を完了できる。マスターは各施設の運用に合わせてカスタマイズを行え,報告内容はデータベースに蓄積されるため,集計・振り返りを通じた診療放射線技師の教育・スキルアップにも活用できる。また,報告フラグにより報告ずみであることがシステム上から確認でき,管理の透明性も確保される。
汎用チェックリスト機能は,タスク・シフト/シェアにより増加・多様化する業務への対応として実装された。静脈路確保や造影剤投与時の確認事項など,従来は紙で管理していた作業を,システム上でデジタル管理できる。入力項目のタイトルや配置,必須項目はユーザー自身が自由に設定でき,施設ごとの運用に柔軟に対応する。入力内容はデータベース化・集計が可能であり,誰がどの業務を行ったかの管理にも活用できる。
チャット機能は,患者の特定の検査オーダにひも付けた形でのスタッフ間のメッセージ送受信機能がある。自分あての未読メッセージがある場合はフラグが立ち,一覧から確認できる。ほかのスタッフあてのメッセージも参照できるため,部門全体でリアルタイムに情報共有を図れる。

ACTRISに採用されたSTAT画像報告機能は診療放射線技師の教育・スキルアップにも有用

ACTRISに採用されたSTAT画像報告機能は診療放射線技師の教育・スキルアップにも有用

 

診療放射線技師の業務拡大を支援する汎用チェックリスト機能

診療放射線技師の業務拡大を支援する汎用チェックリスト機能

 

情報共有を促進し医療安全にも寄与するチャット機能

情報共有を促進し医療安全にも寄与するチャット機能

 

●北海道大学との共同研究による画像診断支援AIの開発状況を紹介

AI関連の取り組みとして,ジェイマックシステムは北海道大学との共同研究による画像診断支援AIの開発状況を技術展示として紹介した。この共同研究は2024年に開始され,頭部MRIの転移性脳腫瘍検出と胸部CTの肺結節検出という2つのテーマで研究が進められている。
頭部MRIの転移性脳腫瘍検出AIでは,感度92.5%,誤検出がシリーズ画像4枚に1か所程度という高精度な結果が得られている。本研究は,実際の脳腫瘍データを大量収集することの難しさを克服するため,別のAIを用いて模擬的な脳腫瘍をMRI画像上に生成し,その模擬病変を検出AIの学習データとして使用している。生成された模擬脳腫瘍画像は,読影医が本物と見分けがつかないほど高精度と評価するレベルで,少ない教師データでも高性能なAIの開発を可能にするアプローチとして注目される。レポートアシスタンス機能としては,検出結果として病変の位置と信頼度スコアを表示する機能も開発している。
胸部CTの肺結節検出AIについては,感度84.5%,陽性適中率60%という結果が得られている。学習データ作成では,脳腫瘍検出とは異なるロジックベースのアプローチを採用。肺結節のCT値の範囲や形状の特徴をあらかじめ分析し,そのロジックに従ってすりガラス状結節や充実性結節,3〜30mmの各サイズの模擬結節を生成して学習データとした。感度についてはおおむね良好な水準にあり,今後は陽性適中率の向上を図っていくこととしている。

92.5%という高い感度を実現している転移性脳腫瘍検出AI

92.5%という高い感度を実現している転移性脳腫瘍検出AI

 

胸部CT画像から84.5%の感度で肺結節候補を検出

胸部CT画像から84.5%の感度で肺結節候補を検出

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社ジェイマックシステム
住所:〒060-0034札幌市中央区北4条東1丁目2-3 札幌フコク生命ビル10F
TEL:011-221-6262 
URL:https://www.j-mac.co.jp/