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RSNA2012 GE - MI核医学(MI)では “Real quantitation”をテーマに定量性を高めた新製品を発表

2012-11-26

Discovery PET/CT 710とDiscovery PET/CT 610

RSNA2012 [第1日目:11月25日(日)]

GE HealthcareのMI(核医学)関連のコーナーでは,Real quantitationをテーマに掲げ,新製品のPET/CT「Discovery PET/CT 710」と「Discovery PET/CT 610」を発表した。

GEでは,PET/CTががん治療の効果判定に使われるようになってきているとして,従来からの課題である定量化に取り組んできた。その1つの回答が,2機種に搭載された“Q.Suite”という定量化のためのパッケージシステムである。これは定量性の低下を防ぐ機能をまとめたもの。代表的な機能である“Q.Freeze”は,従来,時間のかかっていた呼吸同期の収集時間を約1/3までに短縮化するとともに,画質と定量性を向上させている。収集時間の短縮化により,検査効率を上げることにもつながるという。2機種はすでに日本国内でも販売を開始している。

 

Q.Suiteのデモンストレーション

Q.Suiteのデモンストレーション

 

また,同社では今後,Q.Freezeを,従来機種の「Discovery PET/CT 690」シリーズや「Discovery PET/CT 600」シリーズにアップグレード対応することも検討していくとしている。

このほか,MIのコーナーでは,PET/CTとMRIを組み合わせた「Trimodality PET/CT+MR」(日本国内薬事未承認)のスケールモデルを展示した。昨年のRSNA2011でも同様のモデルを展示したが,現行のシステムは,被検者搬送用の寝台を改良して新型にするなど,より扱いやすくしている。主に,研究用途として,欧米の大学などに納入している。この装置での研究を重ねた上で,製品開発に生かすとしている。

 

研究用に使われているTrimodality PET/CT+MR

研究用に使われているTrimodality PET/CT+MR