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RSNA2012 コニカミノルタ - Themeラインナップを拡充するAeroDR製品をPR

2012-11-29

AeroDRのラインナップを広げるKonica Minolta Medical Imaging(コニカミノルタ)

AeroDRのラインナップを広げる
Konica Minolta Medical Imaging(コニカミノルタ)

RSNA2012 [第3日目:11月27日(火)]

Konica Minolta Medical Imaging(コニカミノルタ)は,サウスビルディングのホールAに出展した(Booth 6229)。X線撮影装置のワイヤレス化が進む中で,同社もワイヤレスFPD製品の開発に注力している。世界最軽量をうたう同社の「AeroDR」は,2011年3月の発売開始以来1年で,全世界1000台の販売を記録した。製品ラインナップも拡充しており,「Aero DR 1417」「Aero DR 1717HQ」などをそろえている。

今回のRSNA2012では,その新しいタイプとして,四ツ切タイプを発表した(日本国内薬事未承認)。製品名は未定となっている。FPDのサイズは10インチ×12インチで,重量は2kg未満になるとのこと。バッテリ充電用のクレードルも,小型のものを採用している。パネルはカーボン一体型の筐体を使用しており,堅牢で耐久性に優れる。FPDの素材にはヨウ化セシウム(CsI)を用いている。ワイヤレスFPDで重要なバッテリには,他社製品がリチウムイオンを採用しているのに対し,AeroDRでは,次世代バッテリと言われる本体内蔵のリチウムイオンキャパシタを使用している。これにより充電時間はわずか30分となり,使用時間が長いのが特長だ。また,充放電を繰り返しても劣化しにくく,発火の危険性がない安全なバッテリである。10インチ×12インチと小型化したことで,DQEが高く,低被ばくで高画質が得られるというFPDと,特に発熱のないバッテリという特長を生かして,小児や乳幼児の検査での適応が考えられる。

10インチ×12インチ,四ツ切サイズのワイヤレスFPD

10インチ×12インチ,四ツ切サイズのワイヤレスFPD

 

AeroDRでは,一般撮影装置の「AeroDR X70」(日本国内薬事未承認)に,長尺撮影機能である「Auto Stitching」機能を組み合わせたシステムも紹介していた。長尺撮影機能はすでに日本国内でも,「AeroDR STITCHING SOLUTION」として展開されており,既存のアナログ長尺撮影装置をDR化できる。システムは,AeroDR長尺ユニット,AeroDR長尺X線オートバリアユニット,電源ユニットで構成される。実際の検査では,AeroDRと向かい合わせてAeroDR長尺X線オートバリアユニットを設置し,照射野をセンサーで読み取り撮影範囲を決定。AeroDRの上下動に合わせてAeroDR長尺X線オートバリアユニットが動いて撮影を行う。その制御はコンソールの「CS-7」で行う。アナログの長尺撮影システムをDR化することで,大幅な検査時間の短縮化が図れるという。

長尺撮影を効率化するAuto Stitching

長尺撮影を効率化するAuto Stitching

 

またコニカミノルタでは,AeroDRに関連して,中古のアナログ回診車をDR化する「Deluxe Mount Kit」(日本国内薬事未承認)を紹介していた。ブース内では,GE Healthcare社,Siemens社,島津社の装置にAeroDRを組み込んだものを展示し,来場者にPRしていた。なお,日本では薬事法上,展開の予定はない。

アナログ回診車をDR化するDeluxe Mount Kit

アナログ回診車をDR化するDeluxe Mount Kit

 

このほか,X線装置関連では,クリニック向けのCR「REGIUS ΣII」も展示された。

クリニック向けCRのREGIUS ΣII

クリニック向けCRのREGIUS ΣII