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RSNA2014 GE - US日本国内でも発表になった「Invenia ABUS」と「Voluson E10」など幅広いラインナップを紹介

2014-12-2

自動で乳房のフルボリュームスキャンを行うInvenia ABUS

自動で乳房のフルボリュームスキャンを行う
Invenia ABUS

RSNA 2014[第1日目:11月30日]

GE Healthcareの超音波診断装置のコーナーでは,「LOGIQ」「Vivid」「Voluson」の各シリーズの製品や日本でも好評の「Vscan」といった,幅広いラインナップを紹介した。日本市場では,2014年にポータブル型の「Venue 50」と「LOGIQ e Premium」,2in1方式プローブを採用したポケット型超音波診断装置「Vscan Dual Probe」,自動スキャンを行う乳房用超音波画像診断装置「Invenia ABUS」,コンパクトな循環器領域向け装置の「Vivid T8」,産婦人科の上位機種「Voluson E10」と意欲的に新製品を発表してきた。今回のRSNAでは,新たに発表された装置はなかったものの,これらの最新装置がブース内で披露され,来場者の関心を引き寄せた。

Invenia ABUSは,乳腺領域において自動でフルボリュームスキャンを行う。従来,スキャンは手動で行うのが一般的だが,担当者ごとにバラツキが出るなど,定量性に欠けていた。これを自動化することで定量性に優れた高画質を得られるとともに,検査を標準化することが期待される。また,乳房専用の装置として,女性に配慮した機構を採用している。ABUSのスキャンを行うプローブのヘッド部分は,3段階で圧力レベルを設定でき,被検者に併せて適した圧力を選択できる。その形状も女性に優しい,丸みのあるデザイン“Reverse Curve”デザインを採用。痛みを和らげる効果がある。装置本体もコンパクト,軽量で,施設内を移動して使用することも容易である。

Voluson E10は同社Volusonシリーズの最上位機種。2断面を同時に表示する新開発コンベックス型プローブ「Electronic 4Dプローブ」を採用。開口部に8000以上の振動子を配列し,そこから得られる大量データを高速で処理することで,瞬時にボリュームデータを取得することが可能である。これにより,厚み方向と水平方向の画質を向上させている。アプリケーションとしては,2011年に日本でも発表された胎児の画像化技術である“HDlive”機能を進化させ,“シルエットモード”を新たに搭載。胎児表面のシルエットを残したまま透明化させて,臓器などを観察することが可能になった。さらに,“HDlive Flow”では,血流情報などが得られるようになり,精度の高い診断を行えるようになる。

このほか,Vscan Dual Probeは,深部臓器用と表在臓器用の各プローブを1本にまとめた世界初の2in1方式のデュアルプローブを採用。診察中にプローブの交換が不要で,効率的な検査に寄与する。プローブが表在臓器にも対応したことで,新たに対象とする領域が増え,臨床現場の幅広いニーズに応えることができるようになった。デュアルプローブを搭載しているものの重量は436gに抑えているところも,この装置の大きな特長である。

Voluson E10には新開発のシルエットモード機能を搭載

Voluson E10には新開発の
シルエットモード機能を搭載

HDliveで双子の胎児を表示

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