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RSNA2014 フィリップス - US新製品としてプレミアムに次ぐクラスの「Affiniti」とタブレット型「VISIQ」を展示

2014-12-3

他モダリティの画像も表示できるプレミアム超音波診断装置「EPIQ 7G」

他モダリティの画像も表示できる
プレミアム超音波診断装置「EPIQ 7G」

RSNA 2014[第1日目:11月30日]

Philips Healthcare(フィリップス)のUSコーナーでは,最上位のプレミアム超音波診断装置「EPIQ」(日本国内では2013年11月発売)の腹部系アプリケーション搭載モデル「EPIQ 7G」(日本国内では2014年5月発売)と,新製品2機種を中心に展示した。

EPIQ 7Gは今回,腹部用のコンベックスプローブである「X6-1」トランスデューサとともに展示。X6-1は,PureWaveクリスタルを用いた素子を9000以上配置したマトリックスタイプのプローブで,高画質かつ高速に3D/4Dを表示することができる。モニタには,視野角が広く,映り込みが少ない21.5インチの大画面を採用。モニタは手前に90°倒すことができるため移動時には前方視野を確保でき,モニタが大きいことでのデメリットは生じない。コントロールパネル・モニタの上下可動域が広く,ユーザーの使い方に合わせたポジショニングを容易に行える。また,フィリップス最先端の高機能アプリケーションも数多く搭載され,乳腺や肝臓の硬さを測定するShear Wave Elastographyなどのほか,CT,MRI,マンモグラフィの画像のモニタへの表示(並列表示も可能),CT,MRI,PET/CT画像と超音波画像のフュージョンも可能で,治療の際のターゲットの同定などに有用である。さらに,穿刺針先端のナビゲーション機能も備えている。

新製品として展示されたのが,日本国内では2014年10月に発売された「Affiniti」と,米国で先行して販売を開始しているタブレット型超音波診断装置「VISIQ(ビジック)」(日本国内薬事未承認)の2機種である。

Affinitiは,“Mini EPIQ”をコンセプトにしたEPIQのひとつ下のクラスの装置。モニタやタッチスクリーンなどはEPIQとまったく同じものを採用し,EPIQユーザーであれば同じ操作性で使用できる。コントロールパネルは使いやすさを追究し,使用頻度の高い機能をまとめて配置したり,日本国内向けには日本語に対応する。稼働性を重視し,筐体の奥行きをコンパクトにして,スリープモードを搭載。スリープモードでのコンセントの抜き差しが可能で,ボタンを押して約10秒で起動することから,院内各所で共用しても使用者にストレスを与えない。また,騒音も図書館と同等の約40dBであり,外来やクリニックでの使用にも適している。エコな設計も特長の一つで,消費電力は300VA(オーブントースター程度)となっている。アプリケーションは,婦人科用の3D/4Dや,Shear Wave Elastographyなどのアプリケーションには対応する。プローブはEPIQと互換性があるため,EPIQを使用している施設でサブ装置として導入することにも適している。

VISIQは,タッチパネル式のタブレットとプローブだけで簡便に超音波検査を行うことができる。タッチパネルは,ピンチイン・ピンチアウトでの画像の拡大縮小など直感的な操作性を持ち,アイコンもイラストで表現されるなど,説明不要の使いやすさがある。チュートリアルも実装されているため,使い方がわからない場合には簡単に参照することができる。2D,カラー,パルス,ドプラなど検査に必要なモードをそろえ,腹部,産婦人科用のアプリケーションも搭載する。11.6インチのタブレットとすることで,機動性に加え診断に十分な画像の提供が可能となっている。米国ではすでに販売を開始しており,産婦人科クリニックや在宅診療での導入が多いという。現在はコンベックスプローブのみだが,今後種類を増やす予定。なお,日本国内に向けては2015年のリリースをめざしている。

モニタが手前に倒れることで,移動時の前方視野を確保する(EPIQ 7G)

モニタが手前に倒れることで,移動時の前方視野を確保する(EPIQ 7G)

EPIQのデザインを継承した「Affiniti」

EPIQのデザインを継承した「Affiniti」

   
タブレット型の新製品「VISIQ」

タブレット型の新製品「VISIQ」

 
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