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第5回医療革新セミナー

RSNA2014 ザイオソフト - ワークステーションPhyZiodynamicsの技術を駆使して高度で正確な画像解析を提供

2014-12-2

新バージョンは米国でも同時にリリース予定

新バージョンは米国でも同時にリリース予定

RSNA 2014[第1日目:11月30日]

ziosoft/Qi Imaging(ザイオソフト)のZiostation2は,新バージョンであるv2.4ではITEM 2014で発表してから,さまざまな仕様の追加,機能の強化が図られている。現在,製品版に向けた準備を進めており,2015年2月にプレリリースの予定となっている。

●TAVR術前プランニング

経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVR)の術前プランニングは,すでにZiostation2のアプリケーションとして実績を積んでいるが,新バージョンでは計測の自動化や,レポート作成までZiostation2だけで一連のワークフローとして対応できるように機能の強化が図られた。TAVRの手技では,下肢血管から挿入し心臓の大動脈弁まで到達するカテーテル操作の際に,その間の血管径や石灰化の程度を計測し,記録することが求められる。Ziostation2のTAVR術前プランニングでは,弁輪や大動脈などの血管の自動抽出から,心臓までのルート中の必要なポイントでの計測・評価を自動化し,人工弁を留置する弁輪径の計測結果を含めて,専用フォーマットでのレポート作成まで対応する。
TAVR術前プランニングの特長のひとつが,1心拍のデータから弁膜輪の面積や冠動脈までの距離などを,弁膜輪の動きに合わせて計測できることだ。PhyZiodynamicsの動態補完の技術を応用したもので,これによって弁の柔軟度が推測できるようになり,人工弁の選択に重要な情報となる。現在,日本では23mmと26mmの人工弁が使用可能だが,この2種類の径に合わない場合には事前にバルーンによる拡張が必要になる。PhyZiodynamicsによる弁膜輪の動態解析によって,最大の弁輪径や変形の程度や,弾力性(エラスティシティ)を把握することで,より正確で安全なTAVRをサポートすることが可能になる。
TAVR術前プランニングの大動脈弁輪動態解析では,1心拍での弁輪径の変化の計測や動態解析による評価を榊原記念病院循環器内科の井口信雄氏が行っている。また,慶應義塾大学医学部循環器内科の林田健太郎氏は,TAVR術前プラニングを用いて,術前の4Dの観察によって石灰化によるリスクなどを把握する研究を進めている。PhyZiodynamicsの技術は,動態解析やモーショントラッキングなど,さまざまな場面で生かされているという。

TAVR術前プランニング

TAVR術前プランニング

カテーテルの挿入部位から心臓までの血管径の評価を自動で行う。

カテーテルの挿入部位から心臓までの血管径の評価を自動で行う。

 

TAVR術前プランニングの動態計測〈動画〉

 

 

計測,解析結果をまとめてレポートを作成

計測,解析結果をまとめてレポートを作成

 

●CT心筋血流解析/CT心筋ダイナミック血流解析

従来,心臓の画像診断では,冠動脈解析はCT,心筋バイアビリティはSPECTなど,複数のモダリティを組み合わせた評価が行われていた。CT心筋血流解析では,安静時と負荷時の心筋データから左室心筋のパーフュージョン解析のパラメータであるTransmural Perfusion Ratioを評価できる。同じCTデータから同位相の冠動脈CTを抽出でき,同じモダリティによる位置ズレのない正確な心臓の評価が可能になり,責任血管の同定や虚血範囲の把握が容易になる。欧州心臓学会議(ESC2012)のマルチセンタースタディである“CORE320”では,冠動脈CTAとCT心筋パーフュージョンによる組み合わせの検査が,CTA+SPECTと同等の診断能を有するという報告が示されており,心機能解析の新たな方法として注目されている。
Ziostation2では,2フェーズのデータからパーフュージョンを作成するCT心筋血流解析と,複数フェーズから解析するCT心筋ダイナミック血流解析が可能となっている。心筋パーフュージョンは,ボリュームデータでの解析を行っているが,立体構造や責任血管との関係を把握するために,Ziostation2のマルチデータフュージョン機能を利用して,冠動脈のデータと重ね合わせて容易に診断できる。

CT心筋ダイナミック血流解析

CT心筋ダイナミック血流解析

心筋パーフュージョンのデータと冠動脈の情報をマルチデータフュージョンで表示して責任血管などを把握

心筋パーフュージョンのデータと冠動脈の情報をマルチデータフュージョンで表示して責任血管などを把握

 

●MR心筋T1マッピング

MR心筋T1マッピングは,心筋のT1値をピクセルごとにマッピングして定量評価する方法だが,個人の持つ血液や造影剤によって異なるT1値を,造影前後のT1値をヘマトクリット値によって補正したECV(Extra Cellular Volume)マップを用いることで,心筋の線維化などこれまで評価が難しかったびまん性の疾患などの正確な評価が可能になると期待される。Ziostation2のMR心筋T1マップでは,T1マップとECVマップを参照しながら評価が可能で,造影前後のデータの正確な位置合わせなどによって,より正確で簡単な心筋評価をサポートする。

T1マッピングとECVマップを用いてびまん性疾患の評価が可能

T1マッピングとECVマップを用いて
びまん性疾患の評価が可能

 

 

●Computed DWI

Ziostation2では,2つの異なるb値のDWIからb値を変更した場合のDWIを画像再構成によって作成し,任意のb値のDWIの画像を作成するComputed DWIを搭載する。そのほか,新バージョンでは肺野領域についても,肺野セグメンテーション,分離シミュレーションや小結節の自動検出などが新たに機能強化されている。

Computed DWI

Computed DWI

 
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