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RSNA2016 GEヘルスケア - CT フラッグシップ「Revolution CT」がデュアルエナジーイメージング技術“GSI Xtream”を搭載

2016-11-30

“GSI Xtream”を搭載した「Revolution CT」

“GSI Xtream”を搭載した「Revolution CT」

GE Healthcare(GEヘルスケア)は,1975年にCTを発表して以来40年以上にわたり市場をリードしてきた。それを支えてきたのが同社の技術力であり,これまでも数多くのアウトカムをもたらす装置を医療現場に届けてきた。近年では,2014年のRSNAで,CTに求められる三大要素である高分解能(画質),高速化(スピード),カバレッジ(撮影範囲)のすべてで最高レベルをめざした「Revolution CT」を発表。マコーミックプレイスだけでなく,世界中の多くの放射線医学関係者に衝撃を与えた。また,デュアルエナジーイメージング機能である “GSI(Gemstone Spectral Imaging)” ,最新の逐次近似再構成法 “ASiR-V”,金属アーチファクト低減アルゴリズム“Smart MAR” を搭載した「Revolution HD」(日本国内薬機法未承認)が登場。さらに,金属アーチファクト低減アルゴリズムSmart MARを搭載したRevolution EVOはシリーズを拡充し,EL,EX,ESの3機種が用意され,診療現場のニーズにきめ細かく応えることができる。

今回のRSNA 2016の展示では,これらRevolutionファミリーのブラッシュアップされた機能が紹介された。まず,フラッグシップ機であるRevolution CTには,新開発のワイドカバレッジデュアルエナジーイメージング技術 “GSI Xtream” が搭載された(日本国内薬機法未承認)。
GEヘルスケアのデュアルエナジーイメージングは,従来40mm幅のデータしか得られなかったが,GSI Xtreamでは2倍の80mmを実現している。撮影方法にはUltra fast kVp switchingを用いており,散乱線やアーチファクトを軽減する3Dコリメータなどのハードウエア技術によって,シングルエナジーと同等の低被ばくでもノイズやアーチファクトの少ない低keV画像や密度画像が取得できる。また,画像再構成用コンピュータユニットを刷新したことで,短時間で画像再構成が可能になりGSI Xtreamのルーチン使用が可能となっている。そのことで,デュアルエナジーの課題であった画質・被ばく・検査効率のすべてが克服され,検査前に選択が必要とされていたデュアルエナジーイメージングの運用からルーチン検査で施行できるデュアルエナジーイメージングへと進化し,単純CT検査から脂肪の存在など多くの情報を取得できる。また,ワイドカバレッジを用いた高速ヘリカル撮影を実現する “HyperDrive” が搭載された(日本国内薬機法未承認)。救急領域などで撮影時間を短縮したい時にヘリカルピッチを広くして撮影すると画像が劣化するが,HyperDriveでは秒間437mmの高速撮影でも高画質を得ることができる。同じく新たに開発された “One beat Auto Gating” は,通常は心臓CTの適用にならない高心拍の被検者,不整脈の被検者でも1心拍の撮影で良好な画像を簡便に取得可能になる。

また,GEヘルスケアのブース内では,米国ウィスコンシン大学と共同で,機種ごとに最適な撮影プロトコールを策定したことが,アナウンスされた。同じ機種を使用している米国のユーザーは,それを利用,あるいは参照して検査を施行できる。

ASiR-Vを搭載した「Revolution HD(日本国内薬機法未承認)」

ASiR-Vを搭載した
「Revolution HD(日本国内薬機法未承認)」

 

「Revolution CT」に搭載される“HyperDrive”

「Revolution CT」に搭載される“HyperDrive”

 

心臓CTの適用を広げる“One beat Auto Gating”

心臓CTの適用を広げる“One beat Auto Gating”

 

米国ウィスコンシン大学と策定したプロトコールをアナウンス

米国ウィスコンシン大学と策定した
プロトコールをアナウンス


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