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RSNA2021 フィリップス - MRI 次世代高速化技術“SmartSpeed”は適用範囲を拡大

2021-12-28

新開発のSmartSpeedエンジンを統合した次世代高速化技術“SmartSpeed”

RSNA2021 MRI

Philips(フィリップス)は,MRIでは「臨床的価値と高速化を追究する検査」「自動化された患者中心のワークフロー」「継続的な価値の提供」をテーマとし,個々の患者に合わせた迅速な検査や完全に自動化されたワークフロー,意思決定のサポートの実現を目標とする。

今回発売された“SmartSpeed”は,圧縮センシングMRIを使用した高速化技術“Compressed SENSE”に新開発のSmartSpeedエンジンを統合,97%のシーケンスに対応し,最大65%の高速化,高空間分解能化を実現する。また,適用範囲が拡大され,MultiVaneやEPI-DWI,金属アーチファクト低減技術“O-MAR”などへも適用可能となった。日本では未発売だが,発売後は全機種に対応する予定である。

新たなユーザーインターフェイス「MR Workspace」も初披露された。スケジュール管理の強化を図るほか,マルチモダリティワークステーション“Intellispace Portal(ISP)”をシームレスに統合。画面に表示されるパラメータを50%削減し,画面の70%を画像に使用することで直感的な操作を可能とする。さらに,人工知能(AI)が最適な撮影条件のレコメンデーションを行い,技師の技量に左右されず最適な画像を提供する。 また,分子イメージングが統合された3Tの最上位研究機「MR7700」と1.5T「MR5300」が学術参考として展示された(いずれも薬機法未承認)。MR7700は,より高画質な画像の提供を可能にし,従来ハードルが高かった多核種MRSの臨床応用も後押しする。MR5300は,2019年に発売された「Ingenia Ambition 1.5T」に初搭載されたヘリウムフリーのBlueSealマグネットを搭載するほか,ワークフローの向上も追求している。

新開発のSmartSpeedエンジンを統合した次世代高速化技術“SmartSpeed”

新開発のSmartSpeedエンジンを統合した次世代高速化技術“SmartSpeed”