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RSNA2022 シーメンス - 核医学 セラノスティクスをはじめ多様な用途に対応するSPECT/CT「Symbia Pro.specta」を発表

2022-11-30

セラノスティクスにおける被ばく低減を期待できるSPECT/CT「Symbia Pro.specta」

セラノスティクスにおける被ばく低減を
期待できるSPECT/CT「Symbia Pro.specta」

RSNA 2022 核医学

Siemens Healthineers(シーメンス)の核医学関連では,2022年9月7〜11日に京都府で行われた世界核医学会のタイミングで発表されたSPECT/CT「Symbia Pro.specta」が展示された。CTには,32スライスの「SOMATOM.go」を採用。Tin filterを搭載しており,被ばくの低減を図れる。近年注目されるセラノスティクス(核医学治療)では,SPECT/CTを複数回撮像するため,被ばく線量を抑える必要がある。CTをSOMATOM.goにしたことにより,被ばく線量を抑えた治療を施行できる。一方,SPECTはリストモード収集が可能となり,自動での体動補正やデバイスを用いずに呼吸同期撮像を行える。このほかにも,被検者のポジショニング,画像再構成などの操作を支援する「myExam Companion」を搭載しており,質の高い検査を効率的に施行できるようになった。

また,半導体検出器搭載のPET/CT「Biograph Vision Quadra」のスケールモデルを展示した。体軸方向視野が106cmで,1ベッドで頭頂部から大腿部まで撮像できる。これにより,FDGと6-リン酸化されたFDGをそれぞれを画像化するといったマルチパラメトリックPETが可能である。さらに,106cmの体軸方向視野と228psのtime-of-flight(TOF)時間分解能により,実効感度が大幅に向上。PET製剤の投与量低減や撮像時間の短縮を図れる。

106cmの体軸方向視野を有するPET/CT「Biograph Vision Quadra」

106cmの体軸方向視野を有するPET/CT「Biograph Vision Quadra」

 

CT部に「SOMATOM.go」を採用した「Symbia Pro.specta」