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RSNA2025 キヤノンメディカルシステムズ - MRI 高い磁場均一性や適用が広がるPIQEで多様なシーンで活用される3T MRI「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」

2025-12-2

プロダクトエリアに3T MRI「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」を展示

プロダクトエリアに3T MRI
「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」を展示

キヤノンメディカルシステムズのMRIは,着脱可能なドッカブルテーブルと組み合わせた3T MRI「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」をプロダクトエリアに展示し,グローバルな研究開発体制とハードウェアの内製化,および先進的なAIソフトウェア技術などのトピックスを来場者に紹介した。
キヤノンメディカルシステムズのMRIは,1.5T,3T装置ともに日本国内市場における販売シェア4年連続ナンバーワンを達成している。その背景にはグローバルな研究開発体制があり,マグネットや傾斜磁場システムなどハードウエア開発を国内拠点で,撮像シーケンスやアプリケーションなどのソフトウエア開発を傘下に納めるOleaやSkopeといった海外企業で進めることで,品質と開発スピードを両立していることをアピールした。
3Tでマグネットを初めて内製化したVantage Galan 3T / Supreme Editionは,日本国内では23施設に導入が進む(2025年10月末現在,予定を含む)。超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine (PIQE)」などAI技術とマグネットなどのハード性能により,さまざまなシーンで臨床的有用性を発揮する。磁場均一性の向上により最大FOVが55×55×50cmに拡大,従来の3T装置では難しかった微細構造の描出が可能になっていることに加え,FSE 2Dシーケンスにのみ適用可能だったPIQEが,Ver.10より適用シーケンスが大幅に拡大した。DWIや4D Flowなども含めて超解像再構成が可能になり,空間分解能の向上や2D thin slice撮像による高コントラストなMPRや高分解能なDWI,FASEによるモーションアーチファクト低減などを実現する。PIQEは救急などでも活用されており,頭部緊急ルーチン撮像が約3分半で可能なことなどを紹介した。

ドッカブルテーブルと組み合わせて展示されたVantage Galan 3T / Supreme Edition

ドッカブルテーブルと組み合わせて展示されたVantage Galan 3T / Supreme Edition

 

内製化したマグネットでは磁場均一性が向上

内製化したマグネットでは磁場均一性が向上

 

「PIQE」では2D thin slice撮像でMRPを作成可能

「PIQE」では2D thin slice撮像でMRPを作成可能

 

救急におけるPIQEの適用

救急におけるPIQEの適用