2025-12-3
ブースの約半分のスペースで
「SYNAPSE Enterprise Imaging」を紹介
富士フイルム(FUJIFILM Healthcare Americas Corporation)のヘルスケアIT部門は,ITを医療機関のインフラとして扱い,各施設で基幹となるシステムをまとめ,「SYNAPSE Enterprise Imaging」としてオールインワンでの提供を基本とする。現在,全米で「SYNAPSE Enterprise PACS」として約700施設で導入され,大規模病院からイメージングセンターまで幅広く対応する。ポイントオブケア超音波診断のほか,2023年の米国Inspitara社買収により,病理診断領域のソリューションも提供可能である。また,米国ではクラウド上でのデータ管理が主流で,富士フイルムはAmazon Web Services(AWS)とパートナーシップを締結し,クラウドまで一括して提供している。SYNAPSE Enterprise PACSの最新バージョン(7.4.3)では,クラウドネイティブ化し,より安全な運用を可能にしている。
今後の展開として,富士フイルムが自社開発したAIのネイティブな運用を来年にかけて実現していく。自社開発により,日本で普及したソリューションを米国市場に合わせてチューニングし,米国での展開を図る狙いがある。また,Advanced Visualizationの領域では,ボリュームレンダリングや3D画像をネイティブに統合し,別々のシステムではなく,読影医が1つのPACSビューワ上で作業可能なシステムを開発する。これにより,ワークフローの最適化を図っていく。
AWSとパートナーシップを締結し,クラウドも一括提供する
最新バージョンではアプリケーション間の移動がより高速化した
胸部病変検出用AI。日本では展開ずみで,レポーティングシステムとの連携も含め米国での実装に向け開発中。
