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RSNA2025 Siemens Healthineers - 血管撮影装置 血管撮影装置「ARTISシリーズ」の新製品8機種と,全装置に共通する新プラットフォーム「OPTIQ AI」を発表

2025-12-3

血管撮影装置「ARTISシリーズ」の新製品8機種を発表(いずれも薬機法未承認)

血管撮影装置「ARTISシリーズ」の新製品8機種を発表
(いずれも薬機法未承認)

Siemens Healthineersは今回,生産性や診療の質の向上につながるAIの活用をアピールする展示を行っているが,血管撮影装置も例外ではない。初日11月30日(日)午前の新製品発表イベントでは,血管撮影装置「ARTISシリーズ」8製品に加え,全機種に共通する新プラットフォームとして「OPTIQ AI」を大々的に発表し,ブースのテーマである“AI-Powered Pathways”を体現するような展示を行った。
発表された新製品は,オールラウンドタイプの「ARTIS genio」の床置きタイプと天吊りタイプの2機種(ともに薬機法未承認),ハイパフォーマンスタイプの「ARTIS icono.explore」も同じく床置きタイプと天吊りタイプの2機種(ともに薬機法未承認),また,イノベーションとして「ARTIS icono.vision」では,床置き,天吊りに加えてバイプレーンタイプ,さらに,ロボティックアームの「ARTIS pheno.vision」の4製品がラインアップされた(いずれも薬機法未承認)。

オールラウンドタイプの「ARTIS genio」2機種

オールラウンドタイプの「ARTIS genio」2機種

 

ハイパフォーマンスタイプの「ARTIS icono.explore」2機種

ハイパフォーマンスタイプの「ARTIS icono.explore」2機種

 

イノベーションとして「ARTIS icono.vision」は4機種をラインアップ
イノベーションとして,「ARTIS icono.vision」3機種と「ARTIS pheno.vision」をラインアップ

イノベーションとして,「ARTIS icono.vision」3機種と「ARTIS pheno.vision」をラインアップ

 

これらの最大の特徴が,全装置に共通する新プラットフォーム「OPTIQ AI」である。Siemens Healthineersの血管撮影装置では,以前から画像処理エンジン「OPTIQ」によって,術者が求めるコントラストを設定しておくことで,患者の体厚やCアームの角度に合わせた画像をベースに自動でパラメータを調整し,安定した高画質の取得が可能であった。新しい画像処理機構であるOPTIQ AIでは,AIを活用したデノイズの技術が追加されている。これにより,2Dの透視撮影,DR,DSA,ロードマップなど,通常の手技に用いるすべての撮影において,きわめて低線量でも高画質な画像の取得が可能となった。

AIを活用したデノイズ技術を搭載した画像処理機構「OPTIQ AI」

AIを活用したデノイズ技術を搭載した画像処理機構「OPTIQ AI」

 

さらに,今回発表されたARTISシリーズから,新たにタッチパネルコントローラー「ARTIS Touch UI」がオプションで追加可能となった。検査室内のコンソール横にアームに取り付けて設置するもので,医師自身が画像の拡大や解析,3Dの画像操作などを手技中でもタッチパネル上で簡単に行うことができる。ARTIS Touch UIは,検査室内の大型モニタと連携させることができ,ARTIS Touch UI上で画像の拡大などを行うと,大型モニタの画像も連動して表示されるため,利便性に優れている。

新しいタッチパネルコントローラー「ARTIS Touch UI」

新しいタッチパネルコントローラー「ARTIS Touch UI」