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東京大学医学部附属病院が平成25年度第2回メディア懇談会を開催―消化管領域における内視鏡診断・治療の進歩について紹介―

2013-12-9

会場風景

会場風景

東京大学医学部附属病院パブリック・リレーションセンターは,2013年12月5日(木)に東京大学医学部附属病院(東京都文京区)にて,平成25年度第2回メディア懇談会を開催した。このメディア懇談会は東京大学医学部附属病院の情報発信とメディアとの関係構築の場として,定期的に行われている。

平成25年度第2回メディア懇談会では,東京大学医学部附属病院が行っている「消化管領域における内視鏡診断・治療」について,パブリック・リレーションセンター センター長の渡邉聡明氏と副センター長の新(あたらし)秀直氏の進行のもと,5名の医師によるプレゼンテーションと懇談が行われた。

プレゼンテーションでは,まず,消化器内科の小田島(こだしま)慎也氏が,消化管腫瘍に対する内視鏡診断・治療の進歩として,光デジタル法による内視鏡診断と,内視鏡的粘膜切除術(EMR)では治療できない場合に用いる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)について講演を行った。

次に,検診部の小野敏嗣(さとし)氏により,広がる細径内視鏡の活用として,細径内視鏡により胃カメラを用いた検診で苦痛が軽減されるメカニズムについて講演が行われた。

さらに,消化器内科の佐々木隆氏により,消化管ステントについて,適用疾患やステントが登場するまでの歴史,ステントを用いた治療や注意点などの講演が行われた。

そして,消化器内科の小林由佳氏が,小腸・大腸のカプセル内視鏡,バルーン内視鏡における検査方法と,今後の保険収載(2014年1月予定)や展望などを講演した。

最後に光学医療診療部部長の藤城光弘氏による,東京大学医学部附属病院が行っている「非穿孔式内視鏡的胃壁内反切除術(Non-exposed Endoscopic Wall-inversion Surgery:NEWS)」と呼ばれる,4cm以下の内腔発育型の胃GIST(gastrointestinal stromal tumor)やESD困難な早期胃がんなどに対する新しい内視鏡治療術について講演した。

懇談では,渡邉氏による進行のもと,東京大学医学部附属病院の海外からの評価,内視鏡治療の進歩による外科手術を伴わない低侵襲治療など,内視鏡診断・治療における先進的取り組みについての説明が行われた。

なお,東京大学医学部附属病院によるメディア懇談会は,今後も年間数回開催される予定とのこと。

 

●問い合わせ先
東京大学医学部附属病院
パブリック・リレーションセンター
TEL 03-5800-9188
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/