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富士通,アーキテクチャを一新した新しい電子カルテシステムを7年ぶりに発売

2015-7-17

ダッシュボードとウィジェット

ダッシュボードとウィジェット

富士通は,大規模病院(300床以上)向けの電子カルテシステムを7年ぶりに刷新し,「FUJITSUヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX(ホープライフマークエイチエックス)」として2015年7月から発売する。2015年7月13日(月)に本社(東京都港区)で,公共・地域営業グループVP兼ヘルスケアビジネス推進統括部長の佐藤秀暢氏と,ヘルスケアシステム事業本部医療ソリューション事業部事業部長代理の中川昌彦氏が出席して記者発表会を行った。

佐藤秀暢氏(公共・地域営業グループ)

佐藤秀暢 氏
(公共・地域営業グループ)

中川昌彦氏(ヘルスケアシステム事業本部医療ソリューション事業部)

中川昌彦 氏
(ヘルスケアシステム事業本部医療ソリューション事業部)

 

 

「電子カルテシステムの市場動向とHOPE LifeMark-HXの販売目標」を説明した佐藤氏は,富士通の大規模病院向けの電子カルテシステムの開発の経緯と,HOPE LifeMark-HX発売に至る背景を説明した。
富士通では,1999年の島根県立中央病院での日本初の全面電子カルテシステムを稼働し,同年に業界初のパッケージ化を図った電子カルテシステム「HOPE EGMAIN-EX」を発売。2003年のFX,2008年のGXとユーザーのニーズや機能を強化して進化を続け,病院の電子カルテシステム市場ではトップシェア(33%)を持つ。一方で,政府の医療 に関連する施策では,6月に閣議決定された日本再興計画改訂2015の中で,医療・介護等分野におけるICT化の徹底として,地域医療情報連携(介護を含む)等の推進や,高度急性期病院などを中心に電子カルテシステムの普及率の向上などの項目が取り上げられている。
佐藤氏は、そういった背景を説明した上で、富士通のヘルスケア分野への取り組みとして,2013年に設立した未来医療開発センターやナショナルセンターや大学病院など進めているICTを利用した予防から治療までの高度化,個別化医療実現に向けた事業を紹介した。佐藤氏は、分散して存在するヘルスケア情報を活用するためには“ヘルスケアICT基盤”の整備が必要であり,富士通として今後“Healthcare Imformation Suite”と名付けた基盤を構築していくとして,その第1ステップが今回の新しい電子カルテシステムであるHOPE LifeMark-HXだと述べた。HOPE LifeMark-HXは,クラウド時代の新しい電子カルテシステムとして市場のニーズに応えるシステムであり,2018年度までに250本の販売を目標とし,ヘルスケア事業全体として2000億円をめざす中核となる製品だと述べた。

続いて,「HOPE LifeMark-HXの特長」について中川氏が説明を行った。中川氏は,まずEGMAINから変わったLifeMarkという名称について,ヘルスケアをはじめとする生活(Life)の記録(Mark)を集約し,人生(Life)の指針(Mark)として生かすことをめざしてLifeMarkとしたと説明した。
その上で,HOPE LifeMark-HXの特長として以下の4つのポイントを挙げた。

1) 医療の現場で“使いたくなる”システム
2) 蓄積された情報をより良い未来へつなぐデータベース
3) システム運用管理をダイナミックに革新
4) クラウドサービスへの展開

1) “使いたくなる”システムでは,診療シーンに合わせてカルテ画面を自由に構成できる“ダッシュボード”と,病名やバイタル,薬歴など必要な項目ごとにパーツ化した“ウィジェット”によって使いやすさや業務効率を向上する。そのほか,Webのような検索などを実現する診療記録のテキストマイニング,シングルサインオンの実現,タブレットやメッセンジャーなど汎用的技術を使ったワークスタイルへの転換などが挙げられる。

ダッシュボードとウィジェット

ダッシュボードとウィジェット

 

2) HOPE LifeMark-HXでは,医事会計を含めてデータウエアハウスを統合し他社部門システムを含めて統合的に情報の管理が可能になった。さらにBI(Business Intelligence)ツールを標準装備して,診療に本当に役立つ分析や評価を可能にした。また,富士通ではユーザー会である「利用の達人」で蓄積,共有されたさまざまなデータがあるが,これらのデータもHOPE LifeMark-HXへフィードバックしたり,比較の指標として利用することができる。

統合的なデータウエアハウスでデータの管理・解析環境を向上

統合的なデータウエアハウスでデータの管理・解析環境を向上

 

3) システム運用管理では,仮想冗長化と完全二系統化によるシステム信頼性の向上を図り,富士通の電子カルテシステムの特長である“進化する”ためのレベルアップの際にも,システムの停止時間を最小限にすることを可能にする。また,仮想化技術を徹底採用することで物理サーバを削減することができる。さらに,Webアプリケーション化することで端末への資源配付をなくし運用負荷などを軽減した。

仮想化と二系統化によるシステム信頼性の向上

仮想化と二系統化によるシステム信頼性の向上

 

4) HOPE LifeMark-HXは,発売当初はオンプレミスでスタートするが,2016年度下期からクラウドサービスをリリースする予定となっている。オンプレミス利用時でも,バックアップや教育環境サービスなどは利用できる。

クラウド化によるさらなるサービスの拡大

クラウド化によるさらなるサービスの拡大

 

中川氏は,「電子カルテが本格的に稼働してから15年が経過し,各医療機関には多くのデータが蓄積されている。これらを今後クラウドで安全で継続的に管理することで,ヘルスケア情報の利活用への拡大も期待される。HOPE LifeMark-HXは,そういった環境を実現するための第1歩と考えている」と述べた。

 

●問い合わせ先
富士通(株)
ヘルスケアビジネス推進統括部 第一ヘルスケアビジネス推進部
TEL 03-6252-2701(直通)
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
http://www.fujitsu.com/jp/

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