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アボットバスキュラージャパン,僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip治療の有効性・安全性を報告する記者説明会を開催

2018-10-15

会場後方に展示された「MitraClip NTシステム」

会場後方に展示された
「MitraClip NTシステム」

アボットバスキュラージャパン(株)は,2018年10月11日(木),ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)において,僧帽弁閉鎖不全症(MR)に対するMitraClip治療の有効性・安全性を報告する記者説明会「外科的治療が困難な重度僧帽弁閉鎖不全症の最新治療」を開催した。

2017年に薬機法承認を取得し,2018年4月に保険収載された経皮的僧帽弁接合不全修復システム「MitraClip NTシステム」は,重度の器質性MR(一次性MR:DMR)と機能性MR(二次性MR:FMR)の患者が適応となる。カテーテル尖端に取り付けたクリップを大腿静脈血管から挿入して心臓に送達し,閉鎖不全を起こした僧帽弁の弁尖をクリップで留めて血流の逆流を軽減することで,MRの症状を改善し,患者のQOLの改善が期待できる。経皮的治療のため低侵襲であり,高齢や併存疾患などが原因で標準治療である外科手術が適応できない患者の新たな治療の選択肢となっており,これまでに世界で7万例以上に対して実施され,安全性も確認されている。また,今年9月には,米国とカナダの78施設における中等度〜重度または重度のFMRを有する心不全患者を対象とした多施設共同研究「COAPT試験」の結果が発表され,薬物療法+MitraClip併用療法と薬物療法のみとの比較において,併用療法の優位性が認められたことが報告された。

こうした背景を受けて,記者説明会では,MitraClip治療の実際について2名の演者による講演が行われた。初めに,慶應義塾大学医学部循環器内科の林田健太郎氏が,「僧帽弁閉鎖不全症(MR)治療におけるMitraClip NTシステムへの期待」と題して,MRの病態や従来の治療法と比較したMitraClip治療の有用性について,実際の症例を提示して概説。続いて,国立循環器病研究センター心臓血管内科部門心不全科の天木 誠氏が,「二次性僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療:心不全治療へのあらたな幕開け」と題して,特にFMRに対するMitraClip治療の適応や特長を紹介したほか,COAPT試験について概説し,薬物療法+MitraClip併用療法が薬物療法単独と比べて心不全入院率や総死亡率を有意に低下させるとの結果を示した。最後に,林田氏,天木氏に加えて,林田氏のもとで実際にMitraClip治療を受けた患者が登壇してディスカッションが行われ,治療後にQOLが向上したことなどが具体的に語られた。

林田健太郎 氏(慶應義塾大学)

林田健太郎 氏
(慶應義塾大学)

天木 誠 氏(国立循環器病研究センター)

天木 誠 氏
(国立循環器病研究センター)

 

 

ディスカッション風景

ディスカッション風景

 

 

●問い合わせ先
アボット ジャパン(株)
http://www.abbott.co.jp/

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