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サイボウズが医療における「kintone」とAI活用に関するメディアセミナーを開催

2026-6-1

kintoneを基盤に開発されたMEDITAL

kintoneを基盤に開発されたMEDITAL

サイボウズ(株)は2026年5月29日(金),本社(東京都中央区)で医療における「kintone(キントーン)」とAI活用に関するメディアセミナーを開催した。北九州総合病院副院長の福田文雄氏と,システム開発を担当した(株)日本メディカル情報サポート(NMIS)取締役の鈴木孝充氏が整形外科での症例レジストリ登録業務におけるkintoneおよびAI-OCR(AIによる光学文字認識)技術を活用したDXの取り組みを紹介した。

福田文雄 氏(北九州総合病院)

福田文雄 氏(北九州総合病院)

 

鈴木孝充 氏(日本メディカル情報サポート)

鈴木孝充 氏(日本メディカル情報サポート)

 

最初に福田氏が,整形外科のレジストリ登録から見る医療業界の課題と北九州総合病院の取り組みについて講演した。超高齢社会の進展により骨粗鬆症の患者数は増加している。福田氏は,骨粗鬆症の場合,転倒などによって大腿骨近位部骨折となり,寝たきり状態を経て死亡に至るケースも少なくなく,医療費の増加にもつながるなど社会的な課題となっていると説明。こうした状況を踏まえて,75歳以上の患者に対して骨折後48時間以内に手術を実施した医療機関が算定できる緊急手術加算と二次性骨折予防継続管理料が2022年に新設されたが,算定には施設基準として日本脆弱性骨折ネットワーク(FFN-J)への症例登録が義務づけられている。福田氏は,整形外科の診療現場ではその登録業務が大きな負担になっていると説明した。その上で,福田氏は,負担の要因は電子カルテのデータ構造だと指摘。入力作業を行う医師事務作業補助者は電子カルテデータから必要な項目を手作業で拾い集め,FFN-Jや日本整形外科学会症例レジストリ(JOANR)など複数のレジストリへ重複入力しなければならない。さらに,術後の回復期情報は,いまだに電話・FAXで収集している施設も多く,慣れない担当者では1症例あたり最大30分を要する場合もあるという。
そこで,同院では,kintoneを基盤とした医療データ登録ソリューション「MEDITAL」をNMISと共同で開発した。MEDITALは,学会フォーマットの書類をAI-OCRでスキャンして院内データベースに取り込む。アプリケーション開発が容易なノーコード・ローコードツールのkintoneを用いることで,短期間でプロトタイプを作成して現場フィードバックを重ねた。MEDITALでは回復期病院へのメール自動送信とWebフォームからの回答による情報収集も自動化。入力データはkintoneを介して各レジストリに半自動的に連携される。これにより,1症例あたりの入力作業が約5〜6分に短縮され,医師事務作業補助者の業務負担は大幅に改善した。福田氏は,MEDITAL開発の経験を踏まえて,医療DXを成功させるカギは,困りごとの見える化・言語化・定量化,スモールスタートによる実証,成果の横展開であると強調した。
なお,MEDITALは,今後全国展開される予定である。

 

●問い合わせ先
サイボウズ株式会社
広報
TEL 03-6757-1250
E-mail pr@cybozu.co.jp

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