医用画像博覧会 2020 キヤノンメディカルシステムズ - X線(Angio) 
天井走行式・ダブルスライドCアームを採用した「Alphenix Sky+(INFX-8000C)」

2020-4-15

キヤノンメディカルシステムズ

X線装置


天井走行式・ダブルスライドCアームの「Alphenix Sky+」

天井走行式・ダブルスライドCアームの「Alphenix Sky+」

X線循環器診断システム「Alphenix Sky+(INFX-8000C)」は,天井走行式でダブルスライドCアームを備えた血管撮影装置である。これによりワイドでフレキシブルなアーム動作が可能になり,支柱は患者頭側を中心に±135°の範囲で回転する。また,寝台に対して右側,左側,斜め方向からCアームを挿入しても,検出器やX線絞りが回転し常に患者の頭足方向を保った画像を提供することができる。
アームの可動範囲は,患者横手方向(左右)に90cm,長手方向(体軸)には210cm連続移動が可能になっており,透析シャント造影やペースメーカーの埋め込みなど上腕からのアプローチ手技や,下肢造影や末梢血管のインターベンションなど,全身の検査,治療をサポートする。また,Cアームは患者周囲の検査空間から完全に待避(パーク)することができ,空間を確保して安全に作業が進められる。アームは,“オートセット/オートパーク”機能で自動で移動できる。Cアームは,1回転約3秒(スライド回転80°/s)の短時間撮影が可能で,呼吸による動体ぼけや造影剤量を最小限に抑えた撮影が可能になっている。画質に関しても,末梢血管や分岐血管,動脈瘤の形状などを十分に確認可能な高精細画像が得られる。

Alphenixシリーズは,キヤノンメディカルシステムズの新世代の血管撮影装置として2018年4月にリリースされた。画質を左右するイメージングチェーンを一新し,手技をサポートする画質を向上すると同時に,ワークフローの最適化,被ばく線量の低減など血管撮影装置としての性能をトータルに向上させた。その先進のコンセプトは,“ImagingRite”“DoseRite”“WorkRite”“InvestRite”の4つの“Rite”でまとめられている。ImagingRite(画質)では,X線の発生から画像表示までのイメージングチェーンを見直し,新たに設計,開発したことで従来装置よりダイナミックレンジが16倍に拡大し,新しいノイズ低減処理と相まって鮮鋭度の高い画像が提供されている。この高画質画像をベースとして,新しいコーンビームCT(AlphaCT),Metal Artifact Reduction(MAR)などの機能が搭載されている。また,DoseRite(被ばく線量適正化)では,入射皮膚線量をリアルタイムに積算してカラー表示する“DoseRite DTS”,X線の照射範囲を必要な部分に限定する“DoseRite SpotFluoro”(オプション)などを提供する。
そのほか,Alphenixでは,3D画像とCアームを連動できる“3D AutoAngle”など豊富なアプリケーションを搭載した「Alphenix Workstation」と連携できることも特徴である。

(文責・編集部)

 
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社名:キヤノンメディカルシステムズ株式会社
URL:https://jp.medical.canon/

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