医用画像博覧会 2020 GEヘルスケア・ジャパン - CT 
“Edison Platform”のAI搭載CT「Revolution Maxima」が高精度・高効率の検査を実現

2020-4-20

GEヘルスケア・ジャパン

CT


ワークフローの標準化や検査の最適化に向けた技術を搭載した「Revolution Maxima」

ワークフローの標準化や検査の最適化に向けた
技術を搭載した「Revolution Maxima」

●AIによるポジショニングの自動化により生産性を向上する「Revolution Maxima」

GEが2019年10月に発表した「Revolution Maxima」は,人工知能(AI)ブランドである“Edison”の技術を搭載した最新CTである。AI開発環境である“Edison Platform”で開発されたワークフローの標準化や検査の最適化を実現するための技術が搭載されている。検査時に,ガントリ横に配置された液晶パネルで被検者やプロトコールを選択すると,寝台上の天井に設置された“AI Deep Learning カメラユニット”が横たわっている被検者をスキャンして,体厚などの体格に関するデータを取得。このデータからプロトコールの基準点をEdisonのAIアルゴリズム解析により自動認識して,アイソセンターとなるように最適なポジショニングを支援する。従来のCT検査では,少なからずポジショニングのズレが発生しており,海外の報告では胸部CT検査の場合,95%の頻度で発生しているというデータがある。ポジショニングのズレは画質への悪影響だけでなく,被検者の身体的な負担や不要な被ばくの増加にもつながるが,これらの問題を解消できる。Revolution Maximaでは,AI Deep Learning カメラユニットによって精度の高いポジショニングが自動化されることで,検査時間の短縮化が可能になるほか,スタッフの負担軽減,省力化といった生産性向上も図れる。さらに,スタッフごとに異なっていたポジショニング作業が改善でき,高精度で安定した検査の標準化を実現する。

EdisonばかりがRevolution Maximaの特長ではない。ハードウエア・ソフトウエアともに,最先端の技術が投入されている。まず注目すべきは検出器だ。Revolution Maximaには,「Revolution CT」と同じフルデジタルの検出器が採用された。これによりノイズが低減,X線利用効率が高まり,被ばく低減に寄与している。さらに,最上位機種のRevolution CTと同様のX線管球の焦点に指向したFocally aligned detector(焦点指向型配列検出器構造)にすることで,体軸方向でのさらなる均一化,高画質化も実現している。また,7MHUというハイパワーと高分解能を両立した,液体金属ベアリング(Liquid metal bearing)高冷却X線管を搭載。循環器領域や全身撮影での高速撮影を可能にしている。

さらに,Revolution Maximaは,被ばく低減や画質向上の技術も惜しみなく採用している。ノイズ低減により被検者の被ばく線量を低減する逐次近似画像再構成法“ASiR-V”を搭載。従来機種と比べて最大82%の被ばく低減を実現した。加えて,低コントラスト分解能が135%,空間分解能が2.07倍向上し,91%のノイズ低減が可能である。このほか,金属アーチファクト低減技術の“Smart MAR”も搭載。インプラントなどの金属デバイスが体内にあっても,明瞭に病変を描出できるので,検査の適応を広げることが可能だ。さらに,撮影後のデータに対しても適用できるため,再撮影を削減できる。

“AI Deep Learning 3Dカメラユニット”によりポジショニングを自動化(RSNA 2019より)

“AI Deep Learning 3Dカメラユニット”によりポジショニングを自動化(RSNA 2019より)

 

(文責・編集部)

 
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