日立情報通信エンジニアリング,「介護施設向けケア支援ソリューション」を販売開始
〜介護施設における入居者の安心・安全とスタッフの働き方改革を支援〜

2018-10-25

介護


(株)日立情報通信エンジニアリングは,介護施設スタッフの介護業務を支援する「介護施設向けケア支援ソリューション」を9月28日より販売開始した。本ソリューションは音声技術とIoT技術を融合したプラットフォーム「日立データコレクション IC2000」をベースに,介護施設における入居者の安心・安全とスタッフの働き方改革を支援する。

昨今,介護分野については高齢化に伴う大幅な介護需要の増加と労働力人口の減少により,介護スタッフの人材不足が大きな問題となっている。このような状況の中,介護業務の見直しや介護施設入居者(以下,入居者)の安心・安全が求められている。同社の「介護施設向けケア支援ソリューション」では,入居者の介護に必要な情報を各種センサーから収集して,入居者の見守りを支援,入居者の状態記録と生活リズムの見える化を実現することで,入居者の安心・安全とスタッフの業務軽減・効率化を支援する。

「介護施設向けケア支援ソリューション」の概要図

「介護施設向けケア支援ソリューション」の概要図

 

●本ソリューションの特長

1.入居者の見守りを支援
各種センサー(温湿度・行動・排泄)から収集した入居者の情報を,居室や共有スペースに設置されたBLE受信機*1,またはスタッフのPHS・多機能電話機に呼び出し音やメッセージでスタッフに通知することができる。これらの通知にスタッフが対応することで,入居者にとって安心・安全な介護生活を支援する。
 *1 BLE:Bluetooth Low Energyの略

2.入居者の状態記録と生活リズムの見える化
各種センサー(温湿度・行動・排泄)を活用することで,入居者の状態を自動的に記録することができる。さらに入居者の情報を統計し,アプリケーション画面でグラフや表を用いて可視化することで,スタッフは入居者の生活リズムを管理することができる。また入居者の統計情報については,ケアプランを見直す材料としても活用できる。

今回は第1弾として,各種センサーで収集した入居者の情報を介護業務に活用したソリューションを提供する。

●本ソリューションの導入効果

1.入居者に適切な空調環境を提供
季節や時間帯で変化する居室や共有スペースの温湿度・暑さ指数が指定の温湿度以上または以下となった場合にスタッフへ通知する。通知を受けたスタッフが空調を操作することで,入居者に適切な空調環境を提供する。

2.入居者の安全な行動を支援
BLE受信機を設置したポイントとなるゲート(出入口・階段など)に送信機タグを持った入居者が接近・通過した場合,スタッフへ通知する。通知を受けたスタッフが入居者の行動を支援することで,入居者の安全を守るとともに,スタッフの見回り業務を軽減する。

3.入居者の紙おむつ交換タイミングを効率化
紙おむつの状態(排泄回数・量)を測定し,指定の条件を超えた場合にスタッフへ通知する。
通知を受けたスタッフが交換対応することで,おむつ漏れによる衣服・布団・シーツ交換作業の負荷を軽減する。

4.スタッフの記録業務を効率化
各種センサーから収集した入居者の情報は「日立データコレクション IC2000」に自動記録するため,スタッフの手書き記録業務の負荷を軽減する。また,入居者からのスタッフ呼び出し対応時,PHSで割り当てられた対応内容(入浴補助,トイレ補助,ベッド高さ調整など)の番号をダイヤルキーで入力。コール時間,対応履歴の記録に加え,アプリケーション画面から履歴を検索することが可能である。

今後,同社では実証試験で得た課題や顧客からの意見をもとに,本ソリューションの拡充を進めていく。例えば,転倒・転落,睡眠,体温などを検知する各種センサーとの連携による入居者の安心・安全の見守りを強化,さらに介護支援ソフトとの連携によりスタッフの日々の業務削減・効率化など,よりよい介護サービス環境を支援していく。

●「介護施設向けケア支援ソリューション」に関するホームページ
http://www.hitachi-ite.co.jp/products/health_caresol/index.html

 

●問い合わせ先
(株)日立情報通信エンジニアリング
IPTシステム本部 IPTソリューション・サービス部 [担当:柳通]
TEL 050-3163-5812 (直通)
http://www.hitachi-ite.co.jp/

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